中村勘九郎:忍術使えるなら「消えてみたい」 松坂桃李と“男のロマン”語る

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 歌舞伎俳優の中村勘九郎さんが6日、舞台「真田十勇士」の公開けいこに主要キャストとともに登場。使ってみたい忍術を聞かれ、忍者・霧隠才蔵を演じる松坂桃李さんが「(才蔵のように)消えてみたいですね」と答えると、忍者・猿飛佐助を演じる勘九郎さんは「一緒だ!」と同意し、「透明になりたい。男のロマンです!」と言い切り、記者たちの笑いを誘った。

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 けいこについて勘九郎さんは「毎日が楽しいです。すてきな方たちばっかりで幸せです」と充実の笑顔を見せ、松坂さんも「極上のエンターテインメント。見終わった後に、すごいものを見たと言ってもらえると思う」と手応えを語った。勘九郎さんと松坂さんは今回が初共演で、勘九郎さんは「初めて会ったとき、二言、三言、交わしただけで打ち解けられた。もう2、3年友達だったんじゃないかと思うくらい居心地がいい」、松坂さんも「物腰が柔らかい方。かと思いきや、舞台では目つきが変わる。その瞬間の緊張感たるや、こちらもピリッとさせられるような刺激的な方」と語った。

 演出を手がける堤幸彦監督は「私が一番最初の客なんです。ビックリするほど感動しています。これはきっとうまくいく」と自画自賛した。舞台では、アクロバティックなワイヤアクションや、「倍返しだ!」「今でしょ!」「じぇじぇじぇっ」と、流行語が散りばめられたせりふ遊びのほか、堤監督ならではの映像を使った演出、動く舞台装置、プロジェクションマッピングなどが用いられる。堤監督は「今まで描かれたことのない幸村像であっと驚くことになる十勇士の活躍。見終わってなるほどと膝を打つストーリー。ぜひご覧になっていただければ」と、興奮気味に語った。

 舞台は、戦国時代の武将・幸村と徳川家康の知力を尽くした長きにわたる戦いを中心に、10人の勇士の生きざまをオリジナルストーリーで描く。ヒロインの女忍び・火垂役を比嘉愛未さん、真田幸村役を加藤雅也さん、淀殿役を真矢みきさんが演じる。ほかに福士誠治さん、中村蒼さん、高橋光臣さん、加藤和樹さん、駿河太郎さん、音尾琢真さんらも出演する。ナレーションは、現在療養中の歌舞伎役者・板東三津五郎さんが担当。7日~2月2日に青山劇場(東京都渋谷区)で上演。2月7~19日は、梅田芸術劇場メインホール(大阪市北区)で上演される。

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