ボカロ小説:KADOKAWAが登竜門創設 作品募集を開始

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 KADOKAWAが“ボカロ小説”のコンテスト「エンターブレイン×pixiv 次世代ボカロ小説コンテスト」を創設し、イラスト投稿サイト「pixiv(ピクシブ)」で8日から作品募集を始めた。次世代クリエーターの育成が主な目的で、優秀作品は「ファミ通文庫」「ビーズログ文庫」「KCG文庫」の各ライトノベルレーベルから書籍化が予定されている。募集は2月9日まで。

ウナギノボリ

 ボカロ小説とは、初音ミクなど音声合成ソフト「ボーカロイド」(ボカロ)で制作された“ボカロ曲”を小説化したもの。ボカロ曲は歌詞や映像を使い、ファンタジー世界などさまざまな世界観をイメージさせるものが多く、ボカロ小説はそうした曲の世界観をモチーフにイメージをふくらませて制作されたもので、女子中高生を中心に人気を集めている。

 コンテストにはテーマ曲が設定されており、今回のテーマ曲には、じっぷすさん、まちすさん、millstonesさんの人気ボカロP3人がそれぞれ手がけた3曲が設定されており、同コンテストの募集サイトから試聴できる。作品はそれらの楽曲をモチーフに執筆し、pixivの小説投稿機能を使い投稿する。文字数は最大3万字まで。

 選考は各ボカロPと各レーベルの編集部が行い、優秀作品は各レーベルから刊行予定のノベルアンソロジーに掲載される。KADOKAWAは「単に楽曲を聴いて楽しむだけでなく、それらにインスパイアされたイラストや小説が生み出されるなど、ファンが自ら作品世界を広げていくという現在のボカロシーンをさらに盛り上げていきたい」と話している。

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