女優の木村佳乃さんが映画「ホットロード」(三木孝浩監督)に主演の能年玲奈さんの母親役で出演することが8日、明らかになった。同作では能年さんが初の茶髪に挑戦したことが話題になっているが、木村さんも茶髪で役に挑むといい、「大好きなマンガで何度も何度も読んだ本です。当時は(主人公の)和希に感情移入して、彼女に共感しながら読んでいたので、まさか自分がその母親を演じることになるなんて、何だか不思議な感じがしました」と話している。
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映画は、月刊マンガ誌「別冊マーガレット」(集英社)の1986年1月号~1987年5月号に連載された紡木たくさんの伝説的少女マンガ「ホットロード」を実写化した作品。母から愛されていないと感じ、誰からも必要とされていないのではと不安を抱えていた14歳の少女・和希が、夜の湘南で「Nights(ナイツ)」という暴走族の少年・春山洋志(登坂広臣さん)と出会い、不良の世界に自分の居場所を求め、戸惑いながらも春山に引かれていく……というストーリー。
夫の死後、女手一つで和希を育てながらも、高校時代から好き合っていた相手・鈴木と一緒になれず、鈴木を今でも思うあまり、和希を悩ませてしまうママを演じる木村さんは「(ママは)少女のようなふわっとした女性。思春期の和希ときちんと向き合うことができないくらい彼女自身も子供だったんじゃないかと演じながら思いました」と話し、初共演の能年さんについて「あまり口数は多くないけれど、瞳でたくさん語りかけてきてくれるすてきな女優さんだと思いました」と印象を語っている。
また、木村さんと親子を演じた能年さんも「すごくうれしかったです。木村さんと“がっつり”演技をさせていただいて、とても勉強になりました。和希はお母さんに対してのフラストレーションがあったからこそ、春山にひかれた気がしました。『ホットロード』は親子の映画でもあると思っています」と話し、「(撮影中は木村さんに)たくさん遊んでいただきました。会う度こちょこちょってされるのが面白かったです。私は緊張しやすいのですが、こちょこちょっとくすぐられると、自分が木村さんの子供になった気分で、ほっとしました」と振り返っている。映画は8月16日公開。
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