人気グループ「V6」の岡田准一さんが主演するNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」が29日、クランクアップを迎えた。2013年8月20日にクランクインし、1年以上に及ぶ撮影を終えた岡田さんは「皆さんには感謝しかない。本当に支えられて乗り越えられた」と声を震わせながらスタッフや共演者たちに感謝。さらに「官兵衛という役に出会えたこと、みんなと黒田家を演じ、築いていけたこと、一緒に仕事できたことは幸せでした」と目を潤ませながら振り返った。
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最後の撮影は、如水(官兵衛)の最期を黒田家一同が見守るシーンで、官兵衛の妻・光役の中谷美紀さん、官兵衛の嫡男・黒田長政役の松坂桃李さん、官兵衛の家臣・栗山善助役の濱田岳さん、母里太兵衛役の速水もこみちさん、井上九郎右衛門役の高橋一生さんも参加。また、撮影終了後には、秀吉を演じた竹中直人さんも駆けつけ、大役を務めあげた岡田さんに花束を渡した。
松坂さんは「僕は途中からだったんですが、最初はすごく不安だった。初めての時代劇で怖かったけど、皆さんが優しくしてくれて、たくさんの人たちに支えてもらった。感謝の言葉しか出ない」と振り返り、速水さんも「こうして最後まで黒田家でいられて、すてきな時間でした」と男泣きした。
岡田さんはその後の会見で「いろんなプレッシャーがあり、頑張らなきゃと臨んできたが、大河史上で一番の仲の良さだったんじゃないかというくらいスタッフやキャストが仲よく、一年間楽しく現場を終えることができた」としみじみ。「先ほど、みんなで泣きじゃくって疲れてます(笑い)。可愛かったのは長政(松坂さん)が泣きながら『ちくしょう』と言っていたこと。“父”としてうれしかった。本当に幸せでもらい泣きしました。これだけ、仲のいい現場を作れたのは自分の誇りですし、それが見てくださる方に伝わってくれれば」と思いを語っていた。
「軍師官兵衛」は、戦国時代末期に“天才軍師”と称され、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑に重用され、九州・福岡藩52万石の礎を築いた黒田官兵衛の生涯を描いている。NHK総合テレビで毎週日曜午後8時から放送中。最終回は12月14日に放送予定。
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