河森正治:サンダーバードS号のデザイン注文は「ロボットにしないで」

「サンダーバード ARE GO」に登場するサンダーバードS号サンダーバード(左)とデザインを手がけた河森正治さん(C)ITV Studios Limited/Pukeko Pictures LP 2015
1 / 9
「サンダーバード ARE GO」に登場するサンダーバードS号サンダーバード(左)とデザインを手がけた河森正治さん(C)ITV Studios Limited/Pukeko Pictures LP 2015

 SF人形劇「サンダーバード」の誕生50周年を記念した新テレビシリーズ「サンダーバード ARE GO」の試写会が5日、NHK放送センター(東京都渋谷区)で開かれ、人気アニメ「マクロス」シリーズなどで知られる河森正治さんが登場した。新マシンのサンダーバードS号のデザインを手掛けた河森さんは、「『サンダーバード』をリアルタイムで見ていて、熱狂的なファン。まさか関われると思っていなかった。日本のエージェントからお話をいただき、仕事が詰まっていたけど、『やりたい!』となった」と喜びを語った。

ウナギノボリ

 サンダーバードS号の“S”はシャドウを意味し、セキュリティー担当のケーヨが乗る。ステルス機能を搭載し、操縦席が切り離されるとバイクになるほか、翼を折りたたんで、狭いスペースでも着陸できる。河森さんは「(海外のスタッフは『マクロス』の)バルキリーを知っていてくれたけど、『ロボットにしないで』と言われた。切り離されてバイクになるアイデアを採用してもらったのがうれしい」と語った。サンダーバードS号は「サンダーバード ARE GO」の後半に活躍するといい,「活躍が楽しみ」とうれしそうに話していた。試写会には、日本語吹き替え版の声優を務める浪川大輔さん、花輪英司さん、村瀬歩さん、柿原徹也さんKENNさんも登場した。

 「サンダーバード」は1964年に英国で放送がスタートし、66年には日本でも放送された。2065年を舞台に、人命救助を目的とした私的組織・国際救助隊のトレーシー家5兄弟が救助用メカ・サンダーバード1~5号を駆使して、事故や災害に遭った人たちを救助する姿を描き、人気を集めた。実写版映画が2004年に公開された。

 「サンダーバード ARE GO」は人とメカがCGアニメーションで、背景の一部をミニチュアセットで撮影。旧シリーズと同様にトレーシー家5兄弟を活躍を描く。「レゴ スター・ウォーズ パダワン・メナス」などを手がけたデビッド・スコットさんが監督を務める。NHK総合で第1話が15日午後6時10分に放送。第2話が16日午後6時10分に、第3話が22日午後6時10分、スペシャル版が29日午後10時に放送される。4、5話は9月に放送予定。 

写真を見る全 9 枚

アニメ 最新記事