前園真聖:“素”で再ブレーク きっかけは暴行事件?「飾らずにやっていこうと決めた」

東ハト「つながリング」発表会後に取材に応じた前園真聖さん
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東ハト「つながリング」発表会後に取材に応じた前園真聖さん

 レギュラー出演する「ワイドナショー」(フジテレビ系)をはじめ、バラエティー番組で見せる“いじられキャラ”や“天然発言”で再ブレーク中の元サッカー日本代表の前園真聖さん。2年前、飲酒による暴行事件を起こし、「仕事が全くなかったし、僕のそばから離れていく人もいた」というどん底の時期を経て、意外な形で“復活”を果たした前園さんに、現在の心境などを聞いた。

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 ◇ブレークの実感は「ない」

 今の状況について前園さんは「僕自身ブレークしているとは思ってない」と前置きしながら、「でもこうやって仕事をいただけるのはありがたいこと。いろいろなバラエティーに出させてもらって、子供たちを対象にしたサッカーイベントも増えた。年配の方や僕の現役時代を知らない子供たちが僕のことを知ってくれて、そこはうれしい」と素直に喜びを語る。

 前園さんといえば、チームを28年ぶりに五輪に導き、大会本番でも“王国”ブラジルを破るなどした、1996年アトランタ五輪日本代表キャプテンとしての活躍が有名だ。当時を知る人たちからの「前園は変わった」「どうしちゃったの?」との声は本人にも届いてはいるようだが、前園さんは「基本はあまり変わっていないんですよ」と苦笑い。それでも「今はいろいろと素直に対応しているところで、自分を飾らなくてもよくなったというのはある。そこは見ている人も『変わったな』って印象を持っているのかな」とも語る。

 ◇現役時代「キャラを作らないとやっていけない部分あった」

 また前園さんは「飾らなくてもよくなった」きっかけに2年前の暴行事件を挙げ、「いろいろと周りにご迷惑をおかけして、自分自身を見つめ直す機会にもなりました。これからどういうふうにやっていくのかって考えた時に、“素の自分”として飾らずやっていこうと決めたので、それが自分の今のスタンスになっている」と説明する。

 さらに前園さんは「僕自身、現役時代は周りに対して一線を引いていた部分もあったし、キャラクターを作らないとやっていけない部分もあった」と認めつつ、「でもあの時の自分も自分だし、今の自分も自分」と決して過去を否定せず、「これまでも先のことについて具体的に『こうなりたい』と思ったことはないので、今は目の前にあるものをおろそかにしないで、一つ一つ向き合っていけばいいのかなって思ってはいます」と前を向いた。

 タレント業が目立ってはいるが、一サッカー人としての草の根的な活動も続けており、来年タイで開催されるアマチュアによる5人制サッカーの世界大会「アットホーム FOOTBALL FIVES」のアンバサダーにも決まった。「プロ経験のない人たちも参加できて、日本代表として世界大会に出られる。そこが一番の魅力」と力を込めると、「サッカーをやりたくてもあきらめてしまった人とか、プロになったけれど芽が出ないで引退した人などが、大きな目標に向けて仲間と頑張ることができる。こんな大会はあまりないと思いますし、とにかく熱くてレベルが高い大会になるように盛り上げていきたい」と熱く語った。

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