ラブライブ!:μ 'sの紅白初出場なるか!? NHK出演の実績も

「ラブライブ!」の声優陣によるグループ「μ’s」のベストアルバム「μ’s Best Album Best Live! Collection 2」のジャケット
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「ラブライブ!」の声優陣によるグループ「μ’s」のベストアルバム「μ’s Best Album Best Live! Collection 2」のジャケット

 大みそかに放送される「第66回NHK紅白歌合戦」の出場歌手の発表の時期が近づいてきた。昨年の紅白は歌手で声優の水樹奈々さんが6度目の出場を果たしたほか、「妖怪ウォッチ」の企画コーナーが話題になり、2013年はテレビアニメ「進撃の巨人」のオープニング曲「紅蓮の弓矢」を手がけた音楽ユニット「Linked Horizon」が出演するなどここ数年は、アニソンが存在感を示している。そんな中、今年は「ラブライブ!」の声優陣によるユニット「μ 's(ミューズ)」を“有力候補”と目するアニメファンも多いようだ。「μ’s」は今年、NHKの番組に何度も登場している実績もあることから、初出場の期待が高まる。

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 ◇μ’sって!? 女性人気も

 「ラブライブ!」は東京都千代田区の伝統校・音ノ木坂学院の統廃合の危機を救うために立ち上がった女子高生のアイドルユニット「μ’s」の活躍と成長を描いた作品。アニメやゲームなどが展開されているメディアミックスプロジェクトで、その始まりは、10年に雑誌「電撃G’s magazine」(KADOKAWA)でスタートした連載だ。13年1月にテレビアニメ1期、14年4月に2期が放送された。

 グループ名の「μ’s」は、英語で“女神”を意味し、架空のアイドルユニットであるのに加え、主人公・高坂穂乃果の声優を務める新田恵海さんら声優陣によるユニットとしても活動している。アニメキャラクターのユニットだが、声優のユニットでもある……というのはアニメファン以外は理解に苦しむかもしれないが、声優がキャラクターをイメージした楽曲を歌ったり、ライブで披露することはアニメ業界では珍しくない。

 また、美少女が主人公のアニメは男性ファンばかり……というイメージがあるかもしれないが、「ラブライブ!」は女性ファンも多いのが特徴。同作のファンを意味する“ラブライバー”を公言する女優やタレントも現れるなどアニメファン以外の支持も集めている。

 ◇劇場版やCDもヒット NHKでアニメ放送も

 10年にプロジェクトがスタートした「ラブライブ!」は、着々とファンを増やしてきたが、今年はその人気ぶりがニュースに取り上げられる機会が急増した。6月13日に公開された劇場版アニメ「ラブライブ! The School Idol Movie」(京極尚彦監督)が、公開から150日で観客動員数が200万人、累計興行収入が28億円を突破するなど深夜アニメの劇場版としては異例のヒットを記録した。

 「μ’s」による劇場版の挿入歌「僕たちはひとつの光/Future style」(7月15日発売)が、発売初週で約9万6000枚を売り上げ、オリコン週間シングルランキングに初登場で2位にランクインするなど楽曲もヒット。さいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)など“大箱”でのライブのチケットが争奪戦になるなどライブの人気も抜群だ。さらに、今年流行した言葉を決める「2015 ユーキャン新語・流行語大賞」の候補に「ラブライバー」がノミネートされたことも話題になっている。

 紅白は例年、NHKに貢献したアーティストが出場する傾向があるといわれているが、今年、「μ’s」は教育バラエティー番組「Rの法則」、音楽番組「MUSIC JAPAN」に出演したほか、20日にBSプレミアムで特番「ラブライブ! μ ’sスペシャルライブ」が放送されるなど、何度も番組に登場した。テレビアニメ第1期が、Eテレで16年1月2日から放送されることも決まっており、同局が「ラブライブ!」や「μ ’s」に注目していることは十分うかがえる。

 13年に「進撃の巨人」のオープニングを手がけた「Linked Horizon」の紅白出場が発表された際、担当プロデューサーは起用理由について「売り上げがすごいというところ(が決め手)。アニメソングは大きなジャンルになっている」と説明した。売り上げも人気も抜群の「μ ’s」は初出場となるのか!? 週明けにも見込まれている出場者の発表に注目したい。

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