俳優の高杉真宙さんが、マンガ家の坂口いくさんの代表作を舞台化した「闇狩人」で主人公の間武士(はざま・たけし)を演じることが6日、明らかになった。高杉さんが舞台の単独主演を務めるのは今回が初。普段はマンガ家志望のさえない予備校生で、裏の顔に変わった瞬間、すご腕の「闇狩人」として、悪に立ち向かうという役どころで、同じく「闇狩人」の一人・我竜京介(がりゅう・きょうすけ)役で、高杉さんとは同い年でプライベートでも仲がいいという横浜流星さんが出演する。
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高杉さんは「武士は、普段はおとなしい学生ですが正義感が強く、悪と戦う時はハンターに変貌する“現代版・仕事人”。二面性のある役ですが、普段のおとなしい雰囲気とハンターの時、この演じ分けをするのがすごく楽しみです」と期待し、アクションがあるとのことなのですが、僕は現代アクションをそこまでしたことがないので、そこが一番不安なところ。殺陣も多いのですが、負けないよう食いついていきたいと思います」と気合も十分だ。
また今回が本格的な初共演となる横浜さんとは「いつかがっつり一緒に仕事したいとよく話をしていた」といい、「流星は本当に格好よくて殺陣がうまく、運動神経がよくて、僕がうらやましいなと思うところがめちゃくちゃ多い。一緒にいい作品を作れたらと思います」と語っている。
「闇狩人」は、坂口さんが1988~90年にマンガ誌「月刊少年ジャンプ」(集英社)で連載し、当時、その内容から“現代版・仕事人”として話題となった作品。バブル全盛期の華やかな社会を背景に、表と裏の顔を使い分け、裏稼業として許せぬ悪を成敗する「闇狩人」の生き方を描いている。
原作者の坂口さんも「自作の映像化は妄想してみたりもしましたが、20年以上たっての、まさかの舞台化です」と驚いている様子で「舞台のプロットを拝見した現段階では、時間などの制約から基本設定の変更があり、原作ファンは戸惑うかもしれませんが、エピソードの再構成を見れば『ああ、こう来たか』とニヤリとすると思います。高杉さん、横浜さんのことは某特撮シリーズで1年間頑張り通した姿を見ていたので、とても期待しています。ぜひとも肉体を持ち生で動く闇狩人たちをご堪能ください」とメッセージを送っている。
舞台は5月から東京・北九州・大阪で上演される。
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