しげの秀一さんの人気マンガ「頭文字D」が原作の劇場版アニメ「新劇場版 頭文字D Legend3-夢現-」(日高政光総監督、中智仁監督)が6日に公開される。2014年公開の「新劇場版 頭文字D Legend1-覚醒-」、15年公開の「新劇場版 頭文字D Legend2-闘走-」に続く、映像や音響、キャストなどを一新した新3部作の最終章。秋名山で注目を集める走り屋となった主人公の藤原拓海が、赤城最速の男として知られる高橋涼介とのバトルに挑む姿を描く。ライバルたちの思いを背負って戦う拓海の姿に注目だ。
ウナギノボリ
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自分は走り屋ではないといい、家業の豆腐屋の手伝いで乗っていた“ハチロク”にも興味がなく、峠のバトルに熱意を示さなかった拓海(声・宮野真守さん)。しかし、強敵たちとのバトルを乗り越え、“赤城の白い彗星(すいせい)”と呼ばれる赤城最速の男・涼介(声・小野大輔さん)とのバトルを前に、拓海は自分の中の変化に気づく。一方、涼介はFC3Sの仕上げにかかり、マシンのスペックを下げることに屈辱を感じつつもパワーよりもトータルバランスを重視した。さまざまな思いが飛び交う中、ついにバトルの日を迎え……というストーリー。
「覚醒」「闘走」と続いてきた新3部作も集大成を迎え、ついに拓海と涼介の2人が激突するシリーズ屈指のエキサイティングなバトルが繰り広げられる。これまで同様、エンジン音をはじめ、こだわりの音響が熱戦をさらに盛り上げる。シリーズを重ねるたびに走り屋として変化を遂げてきた拓海が、さらなる変化に向けて成長していく姿は感慨深く、走り屋同士の白熱のカーチェイスだけではなく、一人の若者が大人への階段を上っていくという成長物語や、仲間やライバルとの関係性といった人間ドラマも楽しめる。さらに原作では実現しなかった新旧ハチロクの競演も実現。TOYOTA86が拓海が駆るAE86とどのような絡みを見せるのかなど、原作&自動車ファンへのサービス演出も見逃せない。6日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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