女優のすみれさんが出演する映画「手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~」(奈良橋陽子監督)が28日、公開される。2015年に急逝した俳優の今井雅之さんが原作、脚本、主演を務めた舞台を映画化し、川平慈英さんが軽度の知的障害のある尊真人を演じる。すみれさんが演じる竹内麗子は、真人が伊勢神宮に車を運転して出かける中、ヒッチハイクで車に乗り込み、真人に「神とは?歴史とは?人間とは?」と問いかけることになる。映画「The Shack」でハリウッドデビューするなど活躍中のすみれさんに役への思いや女優業について聞いた。
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麗子さんは25歳で私とも共通点があります。(監督の)奈良橋さんが「すみれちゃんがハワイ出身だがら、麗子さんも英語がしゃべれてもいいんじゃないか……」となりました。川平さんが演じる真人とは、男性と女性としてというよりも、もっと特別な関係になるところがすてきですね。
麗子さんは明るくて前向き。役作りというよりも、(自分の中から役を)引き出したようなところがありました。これまでは、自分に近い役と言われると、困ることがあった。今回は、このセリフの感情は分かる……ということもあり、昔のメモリーを思い出しながら演じました。基本は麗子さんになりきりたいと思っていました。ただ、日本語が難しくて……。せりふをかんだり、イントネーションが違ったりしたこともありましたが、皆さんが助けてくれて、すごく楽しい現場でした。
麗子さんは母ですし、強いと思います。誰かのために生きる……というのは、私には経験がない。難しいところでした。
お会いしたことはないのですが、「ウィンズ・オブ・ゴッド」の舞台を、今井さんが亡くなられる2週間くらい前に見させていただきました。すごくパワーのある方。撮影の時も、今井さんが見てくれていると感じていた。感謝しかありません。
ストーリーも素晴らしく、感動、笑い、ドキドキもあります。みんなが今井さんを思っているところが伝わると思います。
日本語の映画に出演したことはチャレンジになりました。日本はもちろん、米国でも映画の仕事をどんどんやっていきたい。歌もダンスも好きなので、いろいろミックスしながらやっていければ。
怖くて強いファイターもやってみたいし、「大嫌い!」となるような役もやりたい。ラブコメが好きです。“アジアン・キャメロン・ディアス”みたいにもなりたいです。
1990年東京生まれ、ハワイ育ち。2011年のデビュー以来、女優、歌手などのほか、テレビやCMでも活躍。ハリウッドデビュー作「The Shack」が16年11月に米国で公開予定。
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山田風太郎の小説「八犬伝」が役所広司さん主演で映画化されることが明らかになった。失明しながらも「南総里見八犬伝」の物語を28年の歳月をかけて書き上げた滝沢馬琴を演じる。