俳優の福士蒼汰さんが2017年公開の映画「曇天(どんてん)に笑う」の主演を務めることが4日、分かった。テレビアニメ化、舞台化された唐々煙(からからけむり)さんのマンガが原作で、福士さんは時代劇の映画に初主演となり、主人公・曇天火(くもう・てんか)を演じる。「踊る大捜査線」シリーズなどの本広克行さんが監督を務める。
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福士さんが本広監督の作品に出演するのは初めてで「本広監督作品はとてもキャラクターたちが格好よく描かれていて、かつ、リアリティーにあふれていると思います。今回も『曇天に笑う』の各キャラクターをクールに、そして温かく作っていただけると信じているので、僕も監督の力をお借りして、曇天火を精一杯演じていきたいです」と意気込んでいる。
天火は鉄扇という武器を使うキャラクターで、福士さんはアクションシーンにも挑戦しており「鉄扇を武器として戦うことが初めてで、32センチと短くて、相手との間合いの近さに苦戦することもありますが、一番は扇を開いた状態でのアクションが難しいです。空気抵抗を受ける中で、舞うような戦い方になるので美しく動けるように研究したいと思います」と話している。
本広監督は福士さんについて「まるで太陽のような存在のど真ん中のヒーローであり、同時に責任感の強い三兄弟の長男として宿命に抗うために戦う哀しみや葛藤を抱える複雑で魅力的なキャラクター。誰もが認める天性の“スター”である福士さんの魅力と見事に共鳴しています」とコメント。「自分の関わった作品をすべて超える勢いで作っていきたいと思ってます! 打倒『踊る大捜査線』! 打倒『PSYCHO-PASS サイコパス』! 原作の持つ素晴らしい世界観とドラマ性を大切にしつつ、笑って泣けてハラハラできる、ど真ん中の“ニッポンのエンターテインメント”を作りたい」と意気込んでいる。
原作者の唐々煙さんは「福士さんはいつもテレビで見ていたし、何よりあの本広監督が『曇天に笑う』を作ってくれるということにいまだに驚いています。監督が面白いと思うことを見たいです。どんな世界になるのか、単純に作品を愛し、映像が好きな身として、ただただ楽しみにお待ちしております」と話している。
「曇天に笑う」は、明治維新後の滋賀県・大津を舞台に、曇天火ら曇家の3兄弟と明治政府を転覆させようとする忍者集団・風魔一族の戦いを描いたアクション。「月刊コミックアヴァルス」(マッグガーデン)で連載され、2014年にテレビアニメ化、15年からは舞台化された。コミックスの累計発行部数は約120万部。
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