2009年1月に、米ニューヨークで実際に起きた事故を、クリント・イーストウッド監督、トム・ハンクスさん主演で映画化した「ハドソン川の奇跡」が、24日から公開される。異変が起きた飛行機をハドソン川に不時着させ、乗員乗客155人の命を救った出来事は、当時、日本でも大きく報道された。しかしそれは、事実のほんの一部に過ぎなかった。その後に起こった機長と副操縦士を襲った試練。映画はそちらをメインに描いていく。
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その日、乗員乗客155人を乗せ、ラガーディア空港を飛び立ったUSエアウェイズ1549便は、その直後、鳥の群れと衝突し、エンジンが2基とも停止、あわや墜落の危機に陥る。管制室から、近くの空港に着陸するよう指示が出されるが、機長のチェスリー・“サリー”・サレンバーガー(ハンクスさん)は、それは不可能と判断。ハドソン川への不時着を決意する。そして、事故発生から208秒後、機体は川に着水。155人は全員が助かり、サリーは英雄とたたえられた。ところが、その後、開かれた事故調査委員会で、サリーと副操縦士のジェフ・スカイルズ(アーロン・エッカートさん)は、不時着の妥当性を厳しく追及されることになる……というストーリー。
奇跡の生還劇を成し遂げた英雄が、まさかその後、“ペテン師”呼ばわりされ、追い詰められ、心身共にボロボロになっていたとは……。当時のニュースだけでは知りえなかったことがこの映画では明かされていく。驚いたのは、事故当時のコックピットの様子だ。こうしたドラマチックな展開の場合、主人公に大げさなせりふをはかせたり、過剰な効果音を流したりしがちだが、イーストウッド監督はそうはせず、冷静に処理に当たる機長と副操縦士を、それこそ“ひっそり”と描いている。もちろんそれは、ハンクスさんの言葉を借りれば、「起きたことをできるだけ忠実に」した結果だろうが。
サレンバーガー機長も、決して英雄然とはしていない(もちろん英雄だが)。弱さも動揺も見せ、事故後は悪夢にうなされる、普通の人間として描かれている。そんな機長をハンクスさんが好演。スカイルズ役のエッカートさんも同様で、別の作品では米大統領にまで“上り詰めた”男が、今回は副操縦士という“脇役”に徹している。それだけに、彼の最後のせりふに、「してやったり」と思う観客は多いのではないか。24日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/フリーライター)
<プロフィル>
りん・たいこ=教育雑誌、編集プロダクションを経てフリーのライターに。映画にまつわる仕事を中心に活動中。大好きな映画はいまだに「ビッグ・ウェンズデー」(78年)と「恋におちて」(84年)。
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