荒木飛呂彦さんの人気マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズのコミックス累計発行部数が、1億部を突破することが16日明らかになった。19日発売のシリーズ第8部「ジョジョリオン」のコミックス14巻で突破する。連載30年の節目での大台突破について荒木さんは「作品とキャラクターたちを手に取ってきてくれた読者の方々には感謝しかありません。これから先も『ジョジョ』を楽しんでもらえれば」と話している。
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「ジョジョの奇妙な冒険」は、1986年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載が始まった人気マンガ。数世代にわたる個性的な悪人たちとの戦いを描いた壮大なストーリーが特徴で、独特の擬音を用いた表現や立ちポーズも人気を博している。
現在は「ウルトラジャンプ」(同)で「ジョジョリオン」を連載。テレビアニメでシリーズ第4部「ダイヤモンドは砕けない」を放送している。山崎賢人さん主演の実写映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」が2017年8月4日に公開される。
集英社のマンガ作品でコミックスの累計発行部数が1億部を超えるのは、「ONE PIECE」(3億4000万部以上)と「ドラゴンボール」(1億5000万部以上)、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(1億5000万部以上)、「NARUTO」(1億4000万部以上)、「スラムダンク」(1億2000万部以上)に続いて6作品目となる。
荒木さんは1960年、仙台市生まれ。80年に「週刊少年ジャンプ」の第20回手塚賞に「武装ポーカー」で準入選してデビューした。「ジョジョの奇妙な冒険」の第1部連載スタート時はジャンプの最盛期。同作も激烈な連載競争に巻き込まれたが、シリーズ第3部「スターダストクルセイダース」で、超能力を可視化する「スタンド」の設定を編み出して人気となった。「ジョジョリオン」で2013年度の文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞している。
マンガ連載以外にも活動の場を広げていて、仏・ルーブル美術館が2005年から展開する「バンド・デシネプロジェクト」に日本人として唯一参加。11月には「第45回ベストドレッサー賞」を受賞し、授賞式に出席した際は、56歳とも思えない外見が話題になった。
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