世界最高峰の映画の祭典「第89回アカデミー賞」授賞式が27日(日本時間)に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開かれる。WOWOWの生中継番組でレッドカーペットの模様をリポートする「レッドカーペット・レポーター」を務める女優の板谷由夏さんと、スタジオゲストとして出演する俳優の斎藤工さんに今年のアカデミー賞などについて話を聞いた。
ウナギノボリ
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斎藤さん:ずばりトランプ政権(の誕生)がどれくらい影響するのか。毎年そうですが、(同賞は)当日までの出来事が踏襲されたりするので、確実にその話題は避けて通れないと思う。人によって意見は違うと思うけれど、今“ハリウッド対トランプ”みたいな図式が出来上がりつつあるというか……。“蚊帳の外”から見ている人間としては不謹慎ではあるけれど、どこか楽しみな部分。刺激的な授賞式になるんじゃないかな。
板谷さん:今彼(斎藤さん)が言ったようなことを私も気になっています。このチャンスはこの1回しかないので、向こうの空気感はちゃんと味わってきたいなと思っています。
板谷さん:私が間違ったらフォローしてね。(間違ったら)優しく言ってね(笑い)。
斎藤さん:それは当たり前ですよ! (それに加え)板谷さんはご自宅の“ルール”が結構あって、現場でたまにその“ルール”前提で話すんです。(例えば)今回、主演男優賞ノミネートのデンゼル・ワシントンさんを“デンゾウ”って(呼ぶ)。世界共通の感じで話すんです(笑い)。この6年、番組を一緒にやらせてもらっているけれど、ワシントンさんを見つければ“デンゾウ”って言っている。それを本人目の前にして言ってほしいですね。
板谷さん:言わない、言わない。気をつけよう(笑い)。
斎藤さん:板谷さんと(共にレポーターを務める)尾崎英二郎さんがピコ太郎さんの格好をして行ってほしいな(笑い)。みんなに通じると思うんだよね。“ダブルピコ太郎”って新しいと思う(笑い)。
板谷さん:“ダブルピコ”? 記者さんが(メモを)書いているから(笑い)。でも楽しくなったらいいなと思いますね。
板谷さん:なかなかできない経験なので、それはすごく楽しみだしラッキーだと思いますね。向こうの声をちゃんと届けるというのが(自分の)使命ですね。
斎藤さん:質問の数を指定されたりするけど、(ベネディクト・)カンバーバッチさんとかすごく誠実に丁寧に最初の取材のように答えてくれたんですよ。WOWOWのブースは最初の方にあって、そこから先も100近いメディアが待っているんです。だから新鮮に答えてくれたというのがあると思うんですが。
斎藤さん:気候ですね。僕の時は雨が降って、ドレスアップした女性は寒いから早く会場に入ろうとしたんですよ。そうなると女性陣はキャッチしづらくなるというのがあったり。“生もの”というのが逆に面白いところでもあるのかなと。あとは異文化圏のメディアの方と交流すると面白いと思います。結構民族衣装で来ていたりするんですよ。中南米とかアジア圏とか。自分の国をどうアピールするかなど考えている国もあって面白いですよね。リポーター同士の交流とかもあったり。
板谷さん:楽しそう!
板谷さん:(まだ)何も決めていないです(笑い)。それなりの準備はすると思うんですけどね。(斎藤さんのアドバイスを聞いて)多分行ったことある人じゃないと分からない空気感を教えてくれたので、私の頭の中では今、緊張感が強いから、彼が体験したことを聞くとホッとしますね。ちょっとずつ見えてくる感じがあります。
板谷さん:会いたい人だらけ。メリル・ストリープさんは生で見たいですね。イザベル・ユペールさんも。アカデミー賞にはなかなかいないと思うし。あと(斎藤)工選手のリクエストとして、ミシェル・ウィリアムズさんとエマ・ストーンさんかな。
斎藤さん:僕はね……。
板谷さん:あまのじゃくだからね。
斎藤さん:そうですね。映画って一つに集まりすぎるより、分散して比較して、自分はこちらの方が好きだなとか、違った方が面白いと思うんですよね。それだけになると結果的に映画産業的にはよくないのかなって……。
板谷さん:まったく同じ(意見)。14ノミネートってすごいなと思うけど。「ラ・ラ・ランド」は大好きなんですが、どっちかというと私もへそ曲がりで。他のを見て“がちゃがちゃ”言いたいですね。
斎藤さん:ここまで何馬身が差がついて見えちゃうと……。逆にギリギリで最後競ってほしいなという気持ちはありますね。
板谷さん:それがアカデミー賞の楽しみというか。“びっくりたまげた”というのが見たいですね。
アカデミー賞授賞式の模様は27日午前10時からWOWOWプライムで生中継。同日午前9時からは、レッドカーペットの生中継を無料放送する。案内役はジョン・カビラさんと高島彩さん。また27日午後9時から同じくWOWOWプライムで字幕版を放送する。
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