女優の瀧本美織さん主演で、今秋放送されるNHKの連続テレビ小説「てっぱん」の撮影が広島県尾道市で始まり、26日、ヒロイン・村上あかり役の瀧本さんと、その母真知子役の安田成美さん、祖母・田中初音役の富司純子さんの3世代が初のそろい踏みで会見を開いた。瀧本さんは「安田さん富司さんとも共演させていただいて、とてもきれいなお二人に囲まれて私は本当に幸せです」と話していた。
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「てっぱん」は尾道市と大阪が舞台。ヒロイン・あかりは、お好み焼きとトランペットをこよなく愛する尾道の鉄工所の娘だったが、自分が養子であることを知り、それまで存在を知らなかった祖母・初音が暮らす大阪へ出る。偏屈な祖母と衝突しながらも、やがて2人でお好み焼き屋を開業して奮闘する物語。
安田さんは「坂が多く、緑も多く、海が見えて、ホテルの前は窓を開けるとすぐに海が見えたので、なごむところだなあと思いました。こんなところで子どもを育てて生活をしているのが真知子なんだなと、尾道がだんだん肌に染みてきます。まだロケは続くので楽しんでいきたいと思います」と語った。富司さんは「68歳の田中初音というおばあちゃんをさせていただくので、すごく楽しみです。昨日は、あかりと出会うシーンを撮影したのですが、堤防から美織ちゃん(あかり)が3回、海に飛び込んで浮き上がってセリフを言うハードなシーンを撮影したのですが、本当に音を上げなくて、最後は海の中で待っている時間が長かったので、失神するのではないかとすごく心配しましたが、見事にやり遂げて、すごくガッツを感じました。それを見て、この子なら10カ月走り抜けて本当に立派な主役ができると思いました」と瀧本さんの役者魂に太鼓判を押した。
NHKの海辺潔チーフプロデューサーは「『てっぱん』は、お好み焼き屋をやっていく話ですが、大きなテーマは、家族です。尾道の家族、そして、これからヒロインが大阪で作っていく家族、この二つの家族が交じって大きな一つの家族になっていくお話です。今日、このお三方が並んでいただいて、改めていい家族だなあ、いい家族にきっとなっていくであろうと確信しております」と話していた。
「てっぱん」は9月27日から、全151回の放送予定。(毎日新聞デジタル)
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