米国で98年から6シーズンにわたって放送され、人気を博した米ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」(日本での放送は00年から)。08年には劇場版が公開され、こちらも世界興収4億ドルのヒットを飛ばした。
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前作で、紆余(うよ)曲折の末にミスター・ビッグ(クリス・ノースさん)とゴールインしたベストセラー作家のキャリー(サラ・ジェシカ・パーカーさん)だが、今作は彼女と、PR会社社長のサマンサ(キム・キャトラルさん)、専業主婦のシャーロット(クリスティン・デイビスさん)、弁護士のミランダ(シンシア・ニクソンさん)の4人が、サマンサが商談のために招待されたアラブ首長国連邦のアブダビで、ゴージャスな冒険旅行を繰り広げる。
前作の映画版は、キャリーたちのファッションや生活様式の豪華さばかりが際立ち、肝心のストーリーがいま一つだった。今作は、ストーリーに“庶民感覚”が加わったお陰で、地に足の着いた満足のいく仕上がりになっている。
もちろん、キャリーたち4人の生活態度は相変わらず。炎天下のアブダビをヒラヒラしたドレス姿で歩き回るなんてことは、彼女たちでなければできない。だが、結婚なり、子育てなり、不況なりをそれぞれ経験した4人の悩みが、私たち庶民のそれとなんら変わりないことがきちんと描かれたことで、彼女たちの声に素直に耳を傾けられるというわけ。とりわけ、4人がアブダビのカラオケ店で「アイ・アム・ウーマン」を熱唱する場面や、ミランダとシャーロットが酒を飲みながら繰り広げる“ママ談議”に、世の女性たちは共感するはずだ。
テレビシリーズでキャリーと結婚寸前までいったエイダン役のジョン・コーベットさんをはじめ、ペネロペ・クルスさんやマイリー・サイラスさん、さらにライザ・ミネリさんなどゲスト陣も豪華。前作に引き続き、監督・脚本はマイケル・パトリック・キング監督が手がけ、衣装デザインは世界的カリスマ・スタイリストのパトリシア・フィールドさんが担当している。丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開。(毎日新聞デジタル)
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