「第10回テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞」の発表会見が16日、東京・六本木の同局で開かれた。選考委員の意見が分かれたため大賞は「該当作なし」となり、優秀賞には、森戸恭子さんの「今夜は泣いても」、井上直哉さんの「神童と呼ばれた少年」、浅香憂子さんの「虹の祈り」の3作品が選ばれた。
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同賞は00年7月に同局が創設した脚本コンテストで、「フレッシュで有能な脚本家の発掘および育成」と「制作現場の活性化と視聴率アップ」を目指すとともに、デジタル時代に向けた同局のイメージアップを目的に企画された。大賞受賞者には賞金800万円が贈られ、作品はドラマ化される。
今回は1564作品の応募があり、日本脚本家連盟に所属する脚本家による第1次選考で154作品が残り、同局プロデューサー、ディレクターらで構成する「社内選考委員会」による第2、第3次選考で10作品に絞られた。最終選考は人気脚本家の井上由美子さん、岡田惠和さん、両沢和幸さんによって行われ、3作品が優秀賞に選出された。
森戸さんは「賞をとろうと応募したんですが、本当にとれるとは思っていなかったです」と喜びを語り、浅香さんは「自分の触れた人の思いを十分に伝えられる脚本家になれるようよりいっそう努力したい」、井上さんも「これから実力をつけて、もっと人をひきつけ、自分の色も出せる作品を作りたい。選んでよかったと思われるように頑張ります」と気持ちを新たにしていた。次回の「第11回テレビ朝日21世紀シナリオ大賞」は、11月30日締め切りで現在、作品を募集中。(毎日新聞デジタル)
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