月夜行路 ―答えは名作の中に―
第九話 狙われた遺産!漱石誕生の地・夏目坂の屋敷に現れた怪人と相続バトル
6月3日(水)放送分
俳優の見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「風、薫る」(総合、月~土曜午前8時など)の第49回(6月4日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者のうち画面にクギヅケになっていた人の割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、ピークは午前8時10分の74.5%だった。
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「風、薫る」は、大関和(おおぜき・ちか)と鈴木雅(すずき・まさ)という2人のトレインドナース(明治時代に正規に訓練された看護師)をモチーフに、同じ看護婦養成所を卒業した2人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながらも成長し、やがては“最強のバディー”になっていく姿を描く。見上さんが一ノ瀬りん、上坂さんが大家直美を演じる。
活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。
第49回は、りん(見上さん)と直美(上坂さん)が、次の実習先である内科へ。着任早々、服毒自殺を図った男女が搬送され、対応に追われる。直美は、一命を取り留めた女郎の夕凪(村上穂乃佳さん)の存在が気になり、看護に集中できない。
この日の注目度は、放送時間の15分のうち12分で70%を超え、安定して高い視聴者の関心を集め続けた回になった。オープニング以外のドラマが流れた時間帯はほぼずっと70%を超えていたという状態だ。外科から内科へと移り、新しい先生が登場するかと思いきや、すぐに服毒自殺の救急搬送に対応することになる。慌ただしい展開に、息つく暇もなかったという感じかもしれない。
そんな中でも、注目度が最も高くなったのは午前8時10分の74.5%。心中しようと服毒した男女のうち、男は亡くなってしまったため、男の父親が激怒。女郎の夕凪の病室を探して、病院内を暴れまわっていた父親を、りんと直美がなんとかなだめた後のシーンだ。
「だれかのせいにしないと、やりきれないのはわかるけど、女郎だからって」と父親の態度を批判する直美とりんに、看病婦の須永ヨシ(明星真由美さん)が“忠告”する。
「男と心中未遂の女郎なんざ、店に戻ったら、せっかんされて、休んだ分、借金も背負わされる。助ける方が酷ってこともある」
そう言うヨシはかつて、「女郎を締めあげる」やり手婆(ばあ)だったのだ。
それを聞いたりんは、少し戸惑いつつも、直美の横に立ち、「私たちは……看護が仕事なので」と言うと、頭を下げてその場を離れる。
ヨシのきつい口調、しゃべる内容も相まって、なかなかインパクトのあるシーンだった。
ちなみに二番目に高かったのは午前8時14分の73.3%。夜、ベッドの上で意識を取り戻した夕凪が「まだ生きてる。これで夕凪の人生、終わらせられると思ったのに」とつぶやく。看護で付き添っていた直美がそれを聞き、自分の母親と思われる女郎と同じ名だと気付くという場面だった。(文・佐々本浩材/MANTANWEB)
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