櫻井翔:宮崎あおいと夫婦役で初共演 本屋大賞2位の感動小説「神様のカルテ」を映画化

原作小説「神様のカルテ」の表紙。(C)小学館
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原作小説「神様のカルテ」の表紙。(C)小学館

 10年度の本屋大賞で2位に輝いた小説「神様のカルテ」が映画化されることになり、主人公の医師をアイドルグループ「嵐」の櫻井翔さん(28)が、その妻の山岳写真家を宮崎あおいさん(24)が演じることがわかった。櫻井さんと宮崎さんは初共演で夫婦を演じることになる。

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 「神様のカルテ」は、現役の医師である夏川草介さんの小説デビュー作。小学館文庫小説賞を受賞し、09年8月に単行本が発売されると口コミで評判が広がり、現在までに発行部数が30万部に達するベストセラーになっている。

 映画は、美しい自然に囲まれた長野県松本市を舞台に、地方医療の現実に立ち向かう若手医師の成長と彼が個性あふれる家族や友人、周囲の人々と織りなす人間ドラマ。「生の素晴らしさ、死のあり方」というリアルなテーマを、時にユーモアを交えながら若々しくさわやかに描き出している。

 夏目漱石の小説が好きで愛妻家という内科医の栗原一止(くりはら・いちと)を演じる櫻井さんは「夏川さんからつむがれた、『神様のカルテ』。病院で、下宿先で、また夫婦2人で……。それぞれのエピソードで、不意に胸をわしづかみにされ、涙腺を刺激されました。原作で、一止と妻である榛名が、それぞれに深く支え合う姿は、時に可愛らしい恋愛に、時に大人の夫婦に映ります。この度、初共演となりますが、柔らかな雰囲気をまとう、宮崎あおいさんと共に、愛にあふれる温かな夫婦像を作っていけたらと思います」と宮崎さんとの共演を喜んだ。

 美しくかれんな妻であると同時に信念を持った山岳写真家の榛名を演じる宮崎さんは「台本を読んで、榛名という役にとても引かれ、演じてみたいと強く思いました。撮影はまだ先(9月にクランクイン予定)ですが、インするのが今からとても楽しみでワクワクしています。櫻井さんとは今回初めてご一緒させていただきますが、『一さん』と『榛名』のお互いに支え合う姿をきちんと作っていけたらと思っています。強くて優しいすてきな『ハルさん』になれるよう、穏やかな気持ちで撮影に臨みたいと思います」と櫻井さんの妻役を楽しみにしている様子だ。

 櫻井さんは「初の医師役。地方医療の中で、“生”と真っ向から向き合い、悩む一止の姿から“生きづらい現在を生きることとは何か”、また“命のともしびの尊さ”を伝えていけたらと思います」と意気込みを語った。

 ドラマ「ブラック・ジャックによろしく」(03年、TBS系)や「チーム・バチスタの栄光」(08年~、フジテレビ系)などで知られる後藤法子さんが脚本を担当し、映画「60歳のラブレター」などを手がけた深川栄洋(ふかがわ・よしひろ)監督がメガホンをとる。深川監督は「すべての人が必ず刻む一瞬がこの作品にもあると感じています。集まった友と響き合い、僕らにしか刻めなかった一瞬をフィルムに焼き付けたいと思います」とコメントしている。映画は11年に東宝系でロードショー予定。(毎日新聞デジタル)

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