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11月3日(日)放送分
プロ野球「マツダオールスターゲーム2010」が23日に開幕した。第1戦はヤフードームで行われ、セ・リーグが4-1でパ・リーグを降した。24日には第2戦がハードオフ新潟で開催される。第2戦開始直前の24日放送のTBS系スポーツドキュメンタリー番組「バース・デイ」では、71年のオールスター戦で9連続三振という大記録を打ち立てた江夏豊さんと、84年のオールスター戦で8連続三振と江夏さんに次ぐ記録を作った江川卓さんの2人の伝説の投手がそろい踏みした対談の様子を放送する。昭和の天才投手同士の対談はテレビ番組や雑誌などを通じても初めて。
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企画の発端は、かつて野球少年だった菊野浩樹チーフプロデューサーの熱い思いだった。高校時代に江川さんが9連続三振を逃した試合を見た菊野プロデューサーは「なぜあそこ(9人目の打者)にカーブを投げたのか」が長年の疑問だったという。また、江夏さんについては「江夏さんの著書『左腕の誇り』(新潮文庫)を読んで、9連続三振のエピソードを江夏さんの口から聞きたかった」という。
2人とも野球解説者として球場で顔を合わせるとあいさつをする仲。対談は「お互いどんな印象を持っているか」という話から始まった。江夏さんは球界の先輩として、江川さんの現役時代について、「9年(やったの)か。初めの5年は“怪物”やったよな。あとの4、5年は並みの投手やったもんな」と評し、後輩の江川さんを恐縮させる場面もあった。
江夏さんが9連続三振を取ったときの翌朝の新聞には、最後の打者がキャッチャーフライを揚げたときに、捕手の田淵幸一選手(当時)に向かって「捕るな!」と叫んだというエピソードが載った。しかし、実は江夏さんは「捕るな!」と言ったのではないという。本当はなんと言ったのかを、対談では明らかにしている。
また、江川さんは、江夏さんの記録に並ぶ9連続三振を目前にしながら、9人目の打者・大石大二郎選手(当時)を直球で2ストライク取った後、ラストボールでなぜカーブを投げたのか。「次に直球を投げれば必ず三振を取れる」と確信していたという江川さんがカーブを投げたのは、江夏さんを“超えたい”というある思いが脳裏にかすめたからだという。
対談は菊野プロデューサーと同年代の戸崎貴広・TBSアナウンサーが司会を務め、野球に夢中だった少年時代を送った人なら思わず身を乗り出しそうな、“今だから話せる……”話が満載だったという。対談に立ち会った菊野プロデューサーは「“野球小僧”だった人ならこのワクワク感は伝わるでしょう」と自信をのぞかせる。
対談をメーンにした「バース・デイ」は、24日午後5時からTBS系で放送される。(毎日新聞デジタル)
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