女優の常盤貴子さんが、イラン出身のアミール・ナデリ監督の新作映画「CUT」で、13年ぶりのショートヘアを披露する。映画は西島秀俊さん主演で、世界6カ国のプロデューサー、11カ国の出資のもと、日本で撮影される。「ユリイカ」の青山真治監督が脚本協力として参加し、常盤さんはヤクザ相手に仕事をする女性・陽子役を演じる。常盤さんは「最初に企画書と脚本を読ませていただいて、あまりにも『?』が多かったのですが、西島秀俊さんや青山真治監督の参加が決まっていましたし、大勢の方がこの作品に協力しようとしている、その源を探りたくて監督にお会いしました。普段依頼される役柄は大体似たような役が多いので、今作では外見も含めて自分の想像をいい意味で裏切られていて楽しんでいます」とコメントを寄せている。
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「CUT」は、これまで3本の作品を製作している映画監督秀二(西島秀俊)はいつも兄からお金を借りて、自分の信じる映画を撮っていた。しかしどの作品も商業映画として映画館でかけることさえできずにいた。ある日、秀二は兄がヤクザの世界で働いており、兄が自分のためにした借金のトラブルで死んだことを知る。借金を返済しなければならない秀二だが、自分の信念を曲げる商業映画監督の仕事は断り、ヤクザの事務所内で殴られ屋を始める……という物語。
イラン出身のナデリ監督はナント三大陸映画祭グランプリを受賞、世界的にも高く評価されており、現在は米ニューヨークを拠点に活躍している。東京フィルメックスに審査員として参加し、西島さんと出会った。西島さんは「05年の東京フィルメックス映画祭でナデリ監督と出会い、その時に一緒に映画を作ろうと約束しました。その約束が実現してとてもうれしいです。ナデリ監督の映画を見た時の衝撃は今も忘れられません。ナデリ監督の圧倒的な映像と音の中に、またナデリ監督のあのエネルギーそのものに巻き込まれていくことをとても楽しみにしています」と話している。
ナデリ監督は「陽子役には、日本女性らしい心とミステリアスな瞳を持っている女優を探していました。常盤貴子さんに出会った時、彼女はその瞳の持ち主だと思いました。常盤さんは映画の仕事を大切にし、よく人の話を聞き、鋭いまなざしを持っています。彼女がこの作品に新たな命を吹き込んでくれるでしょう。常盤さんとの仕事はとても楽しいです。確実な演技力を持ち、情熱と才能にもあふれ、そして私が探していた瞳を持っている。きっと、一緒に良い結果を皆さまにお見せできるでしょう」と常盤さんの起用について明かしている。映画は11年公開予定。(毎日新聞デジタル)
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