注目ドラマ紹介:「仮面ライダーオーズ/OOO」 無欲な主人公が3枚のメダルで変身

三つのメダルで変身する「仮面ライダーオーズ」
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三つのメダルで変身する「仮面ライダーオーズ」

 特撮ヒーロードラマのシリーズ最新作「仮面ライダーオーズ/OOO」(テレビ朝日系)が5日からスタートする。平成ライダーシリーズ第12弾となる今作では、三つのメダルで変身する「仮面ライダーオーズ」が、人々を守るため、今までにない多彩なフォームチェンジで、人間の欲望を食らう怪人に立ち向かう。

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 仮面ライダーオーズは、「オーメダル」と呼ばれる3枚のメダルをベルトにセットすることで頭、胴体、下半身へとパワーを供給して変身。怪人を倒すと、その能力を秘めたメダルを取得できる。最初の変身フォームはタカ、トラ、バッタのコンボ「タトバコンボ」で、トラのカギつめを持ち、バッタの跳躍力を持つ。異なるメダルを駆使することで、フォームチェンジが可能になっていくという設定だ。タイトルの「オーズ/OOO」は、アルファベットの「O」が三つで「オーズ」と読み、「OOO」はベルトに装着する3枚のメダルを表現。同時に、さまざまな生物の種族の王(敵幹部)たちが、メダルをめぐって戦うことから、「王’s」(多数の王)の意味も込められている。

 物語は、800年の眠りについていたはずの怪人たちが復活するところから始まる。怪人の幹部グリードは、自分の体を構成し、力の源となる“メダル”から、人間の欲望をエサに成長し、メダルを体内で増やしていく部下の怪人・ヤミーを作り出すことができる。怪人たちは、足りないメダルすべてを集め、完全復活を果たして、万物を支配する“王”になろうという野望を持つが、そこに仮面ライダーオーズが立ちはだかる。

 ライダーに変身する主人公の火野映司(渡部秀さん)は、貯金も趣味も定職もなく、定住もしない、1日分の食べ物と小銭とパンツがあればいい、という欲望からはほど遠い男。映司に変身ベルトを与えるアンク(三浦涼介さん)は、人間の姿をしているが実は怪人幹部の一人。メダルが足りず右腕だけしか変身できないため、瀕死(ひんし)の状態だった泉刑事の体を乗っ取り、映司を使ってメダルを集めようともくろんでいる。さらに、ライダーにバイクや秘密メカを与え、支援しているように見える謎の財団「鴻上ファウンデーション」の会長、鴻上光生(宇梶剛士さん)も、その真意は定かではない。怪人とライダーの対決に加え、さまざまな思惑が絡まりあってストーリーは展開していく。

 泉刑事の妹・泉比奈を高田里穂さん、財団に所属するバイク隊の隊長・後藤慎太郎を君嶋麻耶(あさや)さん、鴻上会長の秘書・里中エリカを有末麻祐子さんが演じ、甲斐まり恵さんも比奈のバイト先の料理店店長・白石知世子役で出演。主題歌はシンガー・ソングライターの大黒摩季さんが担当する。「仮面ライダーオーズ/OOO」は、5日から毎週日曜午前8時放送。5日放送の第1話「メダルとパンツと謎の腕」では、美術館倉庫にある石棺で眠っていたはずのグリードの復活などが描かれる。(毎日新聞デジタル)

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