椎名軽穂さんが「別冊マーガレット」(集英社)で05年から連載しているマンガが原作で、09年には日本テレビ系で深夜枠でアニメも放送された「君に届け」(熊澤尚人監督)が25日に公開された。多部未華子さんと三浦春馬さんの主演カップルが、とことんさわやか。気持ちを伝えることの難しさや大切さというテーマが盛り込まれた青春映画だ。
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長い黒髪と暗い雰囲気のせいで「貞子」とあだ名される黒沼爽子(さわこ)は、正直でまじめだが友達がいない。高校の入学式で、同じクラスの風早翔太に一目ぼれ。彼は明るくて人気者だ。「目を合わせると呪われる」とうわさされる爽子をみんなが避ける中、風早は爽子を他と分け隔てすることなく接してくれるのだった……。
何が起きるわけでもない普通の学園生活を原作では描いている。映画はそのストーリーにどう起伏を出すのかがカギだっただろう。熊澤監督は、日常の出来事を登場人物の気持ちに寄り添ってていねいに描き出し、毎日がドキドキで満ちている等身大の10代の雰囲気を映像に焼き付けた。まさしく少女マンガがそのまま映画になったという感じ。それも、風早というキャラクターがおそらく少女マンガの中にしかいない男子だからで、演じた三浦さんの好演によるものが大きい。
先日、電車の中で、ギャル風メークの女子2人が「君に届け、見てぇ!」と叫んでいたけれど、ヒロインの爽子はどちらかといえば70年代の少女マンガのようなヒロインで、いまどきの女子からみると「ウゼェ!」と思われそうなキャラクターだ。しかし、気持ちを伝えることのもどかしさを感じる恋心は、いつの時代も共通なのかもしれないし、爽子と千鶴とあやね……女子の友情に共感できるのかもしれない。映画は、終始キラキラした光でシーンを作り、彼らの高校生活が、本当にまぶしく見える。4人組バンド「flumpool」が歌う主題歌が、すべての片思いの10代の気持ちを代弁しているかのような内容で、映画によく合っていた。25日からTOHOシネマズ 六本木ヒルズ(東京都港区)ほか全国で公開。(キョーコ/毎日新聞デジタル)
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