タレントの中川翔子さん(25)が、10月2日公開の映画「七瀬ふたたび」(小中和哉監督)の前日談を描いた短編映画作品「七瀬ふたたび プロローグ」で、初監督を務めることが分かった。初めて現場でメガホンを取った中川さんは、「自分でイメージした絵を実際に『いざ、撮る!』となった時、夢がかなっていく瞬間を実感。本当に夢のような体験でした」と大感激していた。作品は本編前に上映される。
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「七瀬ふたたび」は、筒井康隆さんのSF小説が原作。人の心の中を読める能力「テレパス」を持つ火田七瀬(芦名星さん)ら未知の能力を持った人間たちが、能力者を抹殺する強大な組織に追われ、立ち向かうことを決意する……というストーリー。過去4度テレビドラマ化されたが、初めて映画化された。
短編では、79年に初めてドラマ化されたNHK少年ドラマシリーズで、七瀬役を務めた女優の多岐川裕美さんも七瀬の母親役として出演。七瀬が幼いころに他人の心を読む能力を持ったために抱えたトラウマや葛藤(かっとう)を描く。
中川さんは、原作と、前編の「家族八景」、続編の「エディプスの恋人」の「七瀬3部作」を読み込み、現場に自作のイラストや絵コンテを持参する力の入りようで、「(芦名さんや多岐川さんが)私の『スタート』『カット』の声に合わせて演技が始まるというのは、もう、震えちゃいました。また機会があればやらせていただきたいですね」と“監督業”に意欲を見せた。10月2日からシネ・リーブル池袋(東京都豊島区)などで全国ロードショー。(毎日新聞デジタル)
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