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1月18日(日)放送分
俳優の堺雅人さんが、米国統治下の沖縄で医師免許を持たない代用医師「医介輔(いかいほ)」と患者とのきずなを描いた今冬放送のヒューマンドラマ「ニセ医者と呼ばれて~沖縄・最後の医介輔~」(よみうりテレビ・日本テレビ系)で、主演を務めることが明らかになった。代用医師という立場に無力感を抱えながら献身的に治療に取り組む医介輔を演じる堺さんは「実際医者じゃないのに、医者のふりをして医者のような気持ちになっていく俳優と、制度上ぽっかり空いた医者と民間人の中間人である医介輔という存在は、少し重なっているところがあるかもしれないですね」と語っている。
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「医介輔」は、太平洋戦争で厳しい地上戦が繰り広げられたため、終戦時にはわずか64人にまで激減した医師の不足を補うため、医療が行き届かない離島やへき地で医療行為が認められた代用医師として米国統治下の沖縄や奄美諸島で誕生。重病患者への診療や(医師の指示なしで)抗生物質の使用が禁じられるなど、さまざまな制約が課せられるなか、毎日数十人を超える患者が深夜まで押しかけるなど過酷な状況での診療を強いられた。72年の本土復帰後も沖縄のへき地医療が改善されていないとして日本政府は特例法を制定し、医介輔がこれまで通り患者を治療できようにした。
ドラマは、沖縄県で最後の医介輔と呼ばれ、08年に87歳で引退した宮里善昌さんがモデルで、59年米国統治下の沖縄が舞台。かつてソロモン諸島ブーゲンビル島での激戦から生き残った宮前良明(堺さん)は、「嘉手納診療所」を開業し、戦争のつめあとが残る村で、病やけがに苦しむ人々を献身的に治療していた。誰に対しても笑顔を絶やさない良明だったが、妻のハナ(寺島しのぶさん)だけは、十分な治療をしてやれない医介輔ゆえの心の闇を抱えていることに気づいていた。そんなある日、漁師の妻の仲前由美(尾野真千子)が診療所を訪ねてくる。由美は妊娠していたが、3カ月前、夫の雄太(阿部力さん)が留守中に米兵に乱暴されたことを打ち明け、夫の子か米兵の子か分からず中絶すべきなのか良明に相談するのだが……。
堺さんは「今まで医介輔のことは知らなかったので、自分自身もいろいろ勉強したいなという気持ちと、本や映像、ドラマを含め、初めて紹介されるといってもいい題材なので、責任を感じるというか、なるべく正しい形でお伝えできればという、そんな気持ちでした」と最初にこのドラマの企画を聞いた時の印象を語った。寺島さんは「傷をいやすとか、外科的なものだけじゃなくて、この先生は患者さんの心を開いてあげたり、いろいろなことをやってあげていたのかなと想像しています。今回、医介輔の妻を演じて、だんなさんのつらい気持ち、どうしていいのか分からない気持ちを、近くで感じ取れたらいいなと思っています」とコメントしている。
モデルとなった宮里さんは、「自分が診断した患者に、本物の医者が“あれは医者ではないから”といって、違う診断を下したことがあります。結果的に私の診断が正しかったが、本物の医者から“ニセ者”呼ばわりされたことが一番苦しかった。ここまでやってこられたのは、やはり患者さんがいたからです。患者さんが治った姿を見るときが一番うれしかった」と当時を振り返っている。(毎日新聞デジタル)
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