捜査コンサルタント、パトリック・ジェーンが、毎回、鋭い観察眼と心理術で難事件を解決に導いていく……。その鮮やかな手腕が視聴者の心をとらえ、現在、米国ではシーズン3が放送中の人気ドラマ「THE MENTALIST　メンタリスト」（ワーナー・ホーム・ビデオ）のDVDが発売中だ。

あなたにオススメ

来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹”　朝ドラヒロインまで手が届くか

　「CSI」や「FBI失踪者を追え！」「クリミナル・マインド　行動分析課」のような犯罪サスペンスシリーズは日本でも人気が高いが、この「THE MENTALIST　メンタリスト」はそれらとは雰囲気が異なる。扱う事件の多くは殺人事件で、それもかなり血生ぐさいものが多いが、科学的根拠や物的証拠などを基に事件解決を目指すものとは違い、そのタイトルから推察されるように、科学的根拠よりもまず、パトリックの洞察力がモノをいうのだ。主人公のジェーンは警察官ではない。人の心を見抜き、その人物の思考や行動を操作する「メンタリスト」だ。その彼が犯罪コンサルタントとして、CBI（カリフォルニア州捜査局）の捜査に協力、事件解決に貢献している。

　ジェーンが毎回見せる軽快なフットワーク、当意即妙の受け答えと、それに振り回されるCBIメンバーの表情などにニヤリとさせられることは多い。だが実は彼は妻子を“レッド・ジョン”を名乗る殺人鬼に殺されたという過去を持ち、それ以来、CBIの捜査に加わりながらレッド・ジョンの逮捕に執念を燃やしている。そんな暗い過去を前面に押し出さず、あくまでも軽やかかつスマートに物語が運ぶところが、高い支持を集めている理由だろう。

　ジェーンを演じるサイモン・ベイカーさんがキュートなのも人気の理由の一つだ。オーストラリア出身の41歳。これまで、映画「リング2」や「プラダを着た悪魔」などに出演した。凶悪事件の犯人を相手に展開される巧みな話術とタレ気味の目から発する光線、そして、“こんなの見せられたら誰でもイチコロ”のチャーミングな笑顔は、女性視聴者にとっては目の保養になることうけあいだ。11月10日に1～3話を収録したDVD、ブルーレイディスク（BD）が発売。ともに価格は980円。レンタルも同日に開始している。第4～13話を収録したDVDコレクターズ・ボックス1（5枚組み、9800円）は24日発売。第14～23話を収録したDVDコレクターズ・ボックス2（5枚組み、9800円）は12月22日発売。BDの第4～23話のコレクターズ・ボックス（4枚組み、2万1600円）は24日発売。（りんたいこ／毎日新聞デジタル）