イングランドの伝説の義賊ロビン・フッドの“誕生”に迫る歴史活劇映画「ロビン・フッド」(リドリー・スコット監督)が10日、公開された。口承の伝説でのみ存在する英雄だが、実在の人物だと思い違いをするくらい、この映画ではロビン・フッドという男が人間味あふれる人物として描かれている。主演は、スコット監督とは米アカデミー賞を受賞した「グラディエーター」(00年)をはじめ過去4作でタッグを組んだラッセル・クロウさん。この2人だからこそ実現できた重厚でスペクタクル、そして娯楽性に富んだ仕上がりになった。
あなたにオススメ
来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹” 朝ドラヒロインまで手が届くか
12世紀末、暗殺されたイングランドの騎士になりすまし、ノッティンガムの領主ロクスリーの息子としてその地にとどまることにしたロビン・ロングストライド。もともと正義感が強い彼は、領民たちから信頼を集め、また、その騎士の未亡人マリアンとも心を通い合わせていく。その一方で、イングランド侵略をもくろむフランス軍との戦いに巻き込まれていく……というストーリー。
さすがはスコット監督、手堅くまとめた感がある。史実を基にして、物語が荒唐無稽(こうとうむけい)にならないよう配慮しながら、壮大な歴史絵巻を作り上げた。戦闘シーンなどのアクション場面だけでなく、ロビンが幼いころ失った父親の存在にも言及し、ロビンとロクスリーの間に芽生える“父子”愛について触れるなど、ドラマ的要素にも力を注いだ。原案と脚本を担当したのは、「ミスティック・リバー」(03年)や「グリーン・ゾーン」(10年)で知られるブライアン・ヘルゲランドさん。ヒロインのマリアン役にケイト・ブランシェットさん、ロクスリー役に名優マックス・フォン・シドーさんやウィリアム・ハートさん、「シャーロック・ホームズ」(09年)の悪役で注目を集めたマーク・ストロングさんが名を連ねている。10日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開中。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
映画「劇場版ドクターX FINAL」(田村直己監督、12月6日公開)の完成披露舞台あいさつが11月19日に東京都内で行われ、主演の米倉涼子さんらメインキャストが登壇。冒頭のあいさ…
11月18日に発表された15~17日の映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)によると、フジテレビの大ヒットドラマ「踊る大捜査線」(1997年放送開始)から始まった「踊る」シリー…
俳優の米倉涼子さん主演のテレビ朝日系の人気ドラマシリーズ「ドクターX~外科医・大門未知子~」の完結作となる映画「劇場版ドクターX FINAL」(田村直己監督、12月6日公開)の完…
「乃木坂46」の元メンバーの齋藤飛鳥さんが11月17日、東京都内で行われたドラマ&映画「【推しの子】」ワールドプレミアに登場。今作でアイドルグループ「B小町」の不動のセンターとし…
今をときめく俳優やアーティストに、影響を受けた人物について聞く「運命の出会い」。今回は、映画「本心」(石井裕也監督)で、主人公・朔也(池松壮亮さん)の亡き母の友人だった“三好彩花…