マンガ質問状:「夢喰いメリー」 作者が長年温めていた「萌え」と「燃え」を押さえた作品

牛木義隆さんのマンガ「夢喰いメリー」(芳文社)5巻の表紙
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牛木義隆さんのマンガ「夢喰いメリー」(芳文社)5巻の表紙

 話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、11年1月からTBSでテレビアニメが放送予定で、夢の世界から来た美少女が人間界に来る夢魔と戦う牛木義隆さんの「夢喰いメリー」(芳文社)です。「まんがタイムきららフォワード」(毎月24日発売)で連載中のマンガについて、まんがタイムきらら編集部の小森規雄さんに作品の魅力を聞きました。

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 −−この作品の魅力は?

 なんといってもまずは「メリー」の存在ですね。夢の世界から現実へ迷い込んでしまった夢魔の少女。意地っ張りだけど、時には弱い一面も見せる。そして敵には「拳での」ガチンコバトルで全力で戦う! 「カッコカワイイ」という表現がピッタリなヒロインが、真っすぐで自分の信念を貫く夢路と共に戦ってゆく……。「萌え」と「燃え」の両方をガッチリ押さえた毎回熱く、読後感もスカッとできるところがポイントなので、ぜひそこの部分を思いっきり楽しんでもらえたらうれしいですね。

 −−作品が生まれたきっかけは?

 牛木先生は初の商業誌連載だったんですが、初めてお会いしたときに既にご自身が長い間温めていた「メリー」の原案やラフスケッチを持ってきてくれたんです。それを拝見し、まずメリーの衣装のデザインセンスの良さと物語の設定を拝見して「これだ!」と直感したんで、これで進めようということになりました。

 −−作品を担当するうえでうれしいこと、大変なことは?

 牛木先生とも常に「可愛さ」と「カッコよさ」を上手く織り込んで読者のみなさんに楽しんでもらうことを念頭に置いているので、そこをうまく感じ取っていただけたときはやはりうれしいですね。「メリー可愛いし、物語は熱いぜ!」みたいな感想をいただけるのが一番うれしいです。大変なことはキャラクターにいかにカッコいいセリフ回しを言わせるかを先生といつも一緒に悩んでます。1カ所の決めぜりふを決めるのに、何度も何度も2人で良い言葉を探すために練り直したこともありました。

 −−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 多くの方のご声援をいただけたおかげでテレビアニメ化が決定し、11年1月からTBSなどで放送開始予定です。アニメ版のメリーも力強いスタッフのお力のおかげで期待できる作品に仕上がっています! 原作の方はますます熱く、メリー以外にも勇魚や由衣など可愛いヒロイン満載で絶好調連載中! 現在発売中のコミックス1~5巻とあわせて夢とキボーを胸に抱いてくれたらこの上なくうれしいです!!

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