話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、刑務所を舞台に異能力者の戦いを描いた片岡人生さんと近藤一馬さんの「デッドマン・ワンダーランド」です。11年4月からアニメが放送される話題作の魅力を、少年エース編集部の見野善則さんに聞きました。
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−−この作品の魅力は?
ごく普通の中学生だった主人公・五十嵐丸太が、無実の罪で死刑を宣告され完全民営化刑務所「デッドマン・ワンダーランド(DW)」に収監されるというのが物語の始まり。DW内では「罪の枝」と呼ばれる異能力を持つ「デッドマン」同士のサバイバルバトルが繰り広げられており、丸太もその戦いに巻き込まれていく……。不条理がまかり通る監獄内で丸太が、どうやって生き延びていくかが見どころの一つです。
−−作品が生まれたきっかけは?
「プリズン・ブレイク」です(笑い)。「交響詩篇エウレカセブン」の連載が終わった後、次回作の相談をしていたころにはやっていた海外ドラマで、「監獄モノをやるなら今しかない!」と、片岡先生と近藤先生がプッシュされたんです。だから、当初は地上の監獄でのエピソードをもう少しやる予定だったのですが、すぐに地下でサバイバルバトルが始まったので、あまり監獄モノっぽくならなかったかも(笑い)。
−−編集者として作品を担当するうえでうれしいこと、逆に大変だったエピソードを教えてください?
コミックス制作担当者(BL大好き女子)のBLセンサーが「デッドマン~」に反応してくれたのはうれしいです(笑い)。逆に大変なのは、片岡先生と近藤先生のお二人でお話を考えているので、片岡先生と近藤先生の意見が食い違ったとき。そういうときこそ、編集者として第三者的な視点を入れられるよう気をつけています。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
既に発表されていますが、この4月より「デッドマン~」のテレビアニメがスタート予定です。コミックスでしっかり予習して、ぜひアニメもご覧ください! また、「少年エース」の連載では物語も佳境を迎え、結構スゴイ(!)ことになっていますので、雑誌もぜひ×2チェックしてください。アニメ化最新情報も「少年エース」でどんどん紹介していきます!
角川書店 少年エース編集部 見野善則
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