いきものがかり:あこがれの横浜アリーナで念願のライブ 8日WOWOWで放送

「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2010 ~なんでもアリーナ!!!~」横浜アリーナ公演の様子
1 / 1
「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2010 ~なんでもアリーナ!!!~」横浜アリーナ公演の様子

 男女3人組ユニット「いきものがかり」が、初のアリーナツアー「いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2010 ~なんでもアリーナ!!!~」で、10年11月11、12日にあこがれのステージだという横浜アリーナ(横浜市港北区)でライブを行った。3人は、観客に一番近い花道の真ん中から勢いよく飛び出して登場。ボーカルの吉岡聖恵さんの「皆さん、こんにつあー!! なんでもアリーナ!!!」の呼びかけと同時にキャノン砲が発射され、1曲目から観客の盛り上がりは最高潮に達した。

あなたにオススメ

 アリーナツアーは6会場11公演のチケットが発売と同時に即完売。全公演がプレミアムなライブとなる上に、横浜アリーナは神奈川県出身のメンバーがずっと夢見てきたというあこがれのステージ。リーダーでギターの水野良樹さんは「初のアリーナツアーです。地元あこがれの横浜アリーナです!」と高らかに宣言。普段はあまり話さないギターとハーモニカ担当の山下穂尊さんも「横浜2デイズ、昨日より盛り上がっていけますか?」と客席に呼びかけ、水野さんは「山下君がこんなに興奮することあんまないよ」と驚いていた。

 ライブでは、メンバーに加えて初めてストリングスチームを用意して、バラードを盛り上げた。山下さんは「自分たちの曲だというのが申し訳ないくらい、日本中いろんなところでいろんな人が歌ってくれた。初めて自分たちが音楽をやっていることに責任を感じた曲です」と「YELL」を紹介。吉岡さんは、インディーズ時代に作ったという「月とあたしと冷蔵庫」、「私たちに最初の一歩の大切さを教えてくれた曲」という「SAKURA」を伸びやかな声で熱唱し、「(デビュー前の)路上ライブでは、マイクを持たずに大声で歌った。誰も止まってくれないから、一番高いキーで、超音波みたいな声で歌ったの」とインディーズ時代を懐かしんだ。

 観客も、アリーナツアーで初めて歌うという「今走り出せば」の際は総立ちで手拍子、「ホットミルク」では、「横浜! イエーイ!!」と叫んで走り回る吉岡さんに大歓声を送り、「じょいふる」ではタオルを振り回して踊りながら吉岡さんと共にサビを歌って、ライブを盛り上げた。吉岡さんは、観客の声援に「この声をずっと聞いていたい。こうやって声をかけてくれた皆さんのおかげで、ここに立つことができます。みんな同じ汗をかいて、鼻がテカって。こうやってやりとりできるのが幸せです」と満面の笑みを浮かべた。山下さんは「何度も何度も、皆さんにちゃんと『ありがとう』と真っ正面からいえるグループでいたいと思います。これから何度もこの言葉を伝えると思うので、受け取ってください」と大ヒットシングル「ありがとう」を披露。アンコールを含めた全22曲、全力を出し切って歌い切った。

 「いきものがかり」は99年に結成後、ストリートライブやライブハウスなどでの活動を経て、06年に「SAKURA」でデビュー。ヒット曲を続けてリリースし、08、09年のNHK紅白歌合戦に連続出場。昨年はNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の主題歌「ありがとう」を担当し、シングルが40万枚を突破した。11月3日には、デビューから5年間のヒット曲をメンバー自身が選曲した2枚組みのベスト盤「いきものばかり」を発売し、初週で45万枚を突破、オリコンランキングで初登場1位に輝き、10年の紅白にも出場した。ライブの模様は8日午後7時半にWOWOWで放送される。(毎日新聞デジタル)

アイドル 最新記事