バレンタイン:女子中高生の9割 女子同士で「友チョコ」本命上回る 「デコチョコ」も人気

スーパーやコンビニで販売されている市販のチョコをアレンジしたデコチョコ
1 / 1
スーパーやコンビニで販売されている市販のチョコをアレンジしたデコチョコ

 女子中高生の9割以上が2月14日のバレンタインデーで女友達に贈ることが江崎グリコの調査で分かった。彼氏への本命チョコや男性への義理チョコよりも、女子同士で贈り合う「友チョコ」が主流になっているという。

あなたにオススメ

 調査は10年11月30日~12月1日、全国の女子中・高・大学生と20代の女性会社員400人と、小学生の娘を持つ30~40代の母親200人を対象にインターネットで実施。結果によると、今年のバレンタインデーにチョコをあげる予定の相手は、「女友達」が71.5%でトップ。「父親・兄弟」が54.5%、「母親・姉妹」が37.5%と続き、「彼氏」の34.3%、「告白したい男性」の17.8%を上回った。「女友達」は、前年の70.5%より増え、彼氏のいる人でも48.1%が贈ると答えている。また、「チョコをあげる予定の総人数」の平均は13人(前年13.9人)で、「女友達」は10.7人(同11.9人)と贈る人数は微減となった。

 「チョコにかける予定の金額」は平均3771円で、前年の3663.9円より107円増となった。あげる相手別にみると、「彼氏」が1889.4円(前年1892.5円)、「女友達」が390.8円(同369.5円)で、本命チョコは減額したが、友チョコは21.3円増額した。また、「1カ月に自由に使えるお金」と比較すると、中学生は1カ月のお小遣いが平均2177円だが、バレンタインチョコへの出費は2591.1円と約400円の赤字で、力の入れようが浮き彫りになった。

 「あげる予定のチョコの種類」は、「市販のチョコをベースに手作りやアレンジする」という「デコチョコ」が60.8%でトップ。「専門店で購入」(14.3%)、「スーパーやコンビニで市販のバレンタイン用のチョコを購入」(12%)を大きく上回った。

 今年は、バレンタインデーが月曜日で、その直前が3連休という「バレンタインホリデー」となるが、「チョコを渡す日」はやはり「当日」が79%で最も多かったが、「前日」も31.5%と多く、特に「彼氏あり」の女性は40.9%が“バレンタインイブ”を利用するようだ。「3連休の過ごし方」は、「家族や友だちとチョコ作り」が42.5%で最も多く、「家族や友だちとチョコの買い出し」(31.0%)、「家族や友達とチョコパーティー」(14.8%)、「彼氏や告白したい男性とバレンタインデート」(14.7%)と続いた。「バレンタインパーティーをしたいか」という質問には、50.3%が「してみたい」と答えており、特に中学生は65%と参加の意向が高かった。

 若者ライフスタイルに詳しい「伊藤忠ファッションシステム」マーケティングディレクターの吉水由美子さんは「今、ファストファッションが大流行中ですが、『デコクロ』(ユニクロの服をビーズや刺しゅうなどでデコること)も流行しています。とりわけ女子中高生は『デコる』ことが大好き。さらに、もともとメークやヘアスタイルに使われていた『盛る』が、最近は『イケてること』を『それ、盛れてるね』と表現します。身近なイベントであるバレンタインの『友チョコ』作りは、彼女たちの『デコる』『盛る』マインドで、ますますお祭り化しそうな勢いですね」と分析している。(毎日新聞デジタル)

芸能 最新記事