薬屋のひとりごと
第13話 外廷勤務
12月27日(金)放送分
女優の宮崎あおいさん(25)と俳優の堺雅人さん(37)が今秋に公開予定の映画「ツレがうつになりまして。」(佐々部清監督)で、08年のNHK大河ドラマ「篤姫」以来、2年半ぶりに夫婦役を演じることが明らかになった。
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細川貂々(てんてん)さんが夫のうつ病と向き合って暮らした実話を、イラストを交えてつづったエッセーマンガ(幻冬舎)が原作。06年の発売以来、30万部のベストセラーを記録し、細川さんはその後、続編や育児についてつづったイラストエッセーやマンガを次々に発表している。09年には藤原紀香さんとお笑いトリオ「ネプチューン」の原田泰造さんの共演でNHKでドラマ化された。映画化にあたっては、闘病という暗くなりがちな題材を「半落ち」(03年)や「夕凪の街 桜の国」(07年)などで知られ、人の心の機微を描く名匠・佐々部監督が、ひょうひょうと、しかし力強く描く。
宮崎さんと堺さんは、初回から最終回までの平均視聴率が24.5%という高視聴率を記録した08年のNHK大河ドラマ「篤姫」で、主人公の篤姫とその夫で十三代将軍・徳川家定という夫婦役で共演し、話題を呼んだ。宮崎さんは今回の共演について、撮影前に「原作の画をまねて描いてみたりしながら、『ツレうつ』の現場を想像して、ウキウキしています。 堺さんとは約2年半ぶりにお芝居ができるので、そこからまた新しい何かが生まれることをとても楽しみにしています」と話しており、堺さんも「宮崎さんとは久しぶりの共演で、しかもまた夫婦役。とても楽しみです。大河のときとはまた違った夫婦になるでしょうが、ご覧になった方々が温かい気持ちになれるよう、頑張りたいと思います」と応えている。
堺さんは「うつ病」にかかる役だが「『うつ病』については、僕はこれまでほとんど何の知識もありませんでした。たくさんの方が苦しんでいる病気のわりに、よく分かっていないことも多いということです。この作品をきっかけに、いろいろ勉強したいと思っています」と前向きに役作りに取り組んでいる。
映画は、お互いを「ツレ」「ハルさん」と呼び合う仲むつまじい高崎晴子(宮崎さん)と幹夫(堺さん)の夫婦のストーリー。晴子はマイナス思考で怠け者、ツレに甘えて、売れないマンガを描いて好きに生きている。幹夫はそんな晴子を温かく見守る生まじめなサラリーマン。そんな2人の関係は幹夫の「うつ病(心因性うつ病)」発症をきっかけに変わり始める。満員電車に乗れなくなり、電話を取ることさえおぼつかなくなった幹夫。苦しそうに横たわる幹夫を見て、晴子は自分がこれまでいかにツレに甘え、頼り切りだったのかを実感する。晴子は一心不乱に自分が本当に描きたいマンガを描き、編集部へ持ち込む。それはツレと自分の生活を描いたマンガだった。「ツレが、うつになったんですけど。仕事をください!!」。そこには明るくたくましい晴子に守られ、緩やかに回復していく幹夫の姿があった……というストーリー。9日にクランクインし、2月上旬にはクランクアップ。今秋、全国ロードショーの予定。(毎日新聞デジタル)
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