M-1グランプリ2024 決勝戦
決勝戦 FIRST ROUND 前半戦 1~5組目
12月22日(日)放送分
女優の仲里依紗さんが五つのキャラクターで男性たちを魅了するヒロインを演じる携帯専用放送局「BeeTV」の新ドラマ「パーティーは終わった」の配信が1日からスタートした。仲さんが、成宮寛貴さん、永山絢斗さん、高岡蒼甫さん、林遣都さん、小出恵介さんという5人の豪華俳優陣と妄想の恋愛を繰り広げるという奇妙なラブストーリー。ヒロインとしてさまざまな顔を見せる仲さんと、演出を手がけた行定勲監督に話を聞いた。(毎日新聞デジタル)
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仲さん演じる恋におっくうな女性マンガ家・十朱は、友人に誘われてパーティーへと出かけるが、パーティー慣れした友人は素早くいなくなり、ひとり会場に残された十朱は、目の前を通り過ぎる美しい5人の男たちとの5通りの恋愛を妄想していく……。十朱と出会う男たちを、成宮さんら5人が演じ、仲さんは、相手にとことん尽くす、男を束縛してしまう、危険な男に翻弄(ほんろう)されてしまうなど、全く異なる五つのエピソードで“5変化”を見せる。
行定監督は「主役は男たちのはずなんだけど、仲里依紗が主役で男たちが共演してる感じになってしまう。どんな役をやっても、その場の空気をつかんで、その場面を自分のものにしている」と仲さんを評価。さらに「仲さんはたぶん天才。“天才子役”だと思う。“分かってる”んだか“分かってない”んだか分からないんだけど、演じてみるとちゃんと“分かってる”」と絶賛するが、仲さんは「私、バカってよく言われるんですよ。天才とバカは紙一重だよって。アハハハハ。私は別に普通にやってるだけですけど」といたってマイペースだ。
さまざまなタイプの女性に挑戦した仲さんは「こんなに短期間でいろんな役をやれるのは楽しい。自分の肥やしにもなるし、ウキウキする。けっこう大変でしたけど、怖い女もいれば、振り回される女もいて……いろんな女の人を演じられて勉強になりました」と振り返る。男性陣との共演については「すごく楽しかった。成宮さんとはドラマで一緒だったんで、最初から打ち解けてたんですけど、私、こう見えて人見知りなんですよ。永山くんとは3日間だけだったので、最後に一言二言交わしたぐらい。でも、物語が不思議な感じなので、そのくらいで良かったのかも」と意外な素顔ものぞかせた。
ヒロイン・十朱との共通点を聞くと「私って本当に面倒くさがりだし、お酒も飲めないので、『パーティーに行きたくない』って感じは分かる。人見知りだし、一人でぼうっとしてる感じだから、すごく共感する部分はありましたね。私も人間観察するのが好きだし、妄想するところもすごく似てる。渋谷のスクランブル交差点を何時間もぼおっと見てたりするのも好きだし、都市伝説とかも好きですね」と明かす。
作品の見どころについては「やっぱり乙女心をくすぐられる作品というかストーリーですね。でも、ホームレスを拾って来たり、いきなり夜中にヒッチハイクしてたりとか、妄想だから不思議な感じ。でも、『ああ分かる』っていう恋愛観とか、『そういう女の子いるよね』とか、『あたしこんな感じかも』とか、『この人いいわあ』みたいなことが楽しめると思う。それに、みなさんイケメンなんでね。見てて癒やされると思います」とアピールする。男性の好みを聞くと「うーん、イエスマン! 『OK、いいよー』って、都合がいい感じですね。アハハハハ」と白い歯がこぼれた。
行定監督の撮影スタイルは、1シーン、1カットにじっくり時間をかけるものだったといい、仲さんは「テレビドラマとは違って、私はこっちのほうが好き。1話で1カットを最初からじっくりお芝居するっていうのは久しぶりだった。ドラマだとセリフをちょっとずつ、つなげていく感じだから、流れで撮るのがすごくよかった。『お芝居してるな』って感じでした」と女優の顔を見せる。行定監督も「それじゃあもったいないんですよ。仲里依紗のフォトジェニックな部分しか出てこない。仲里依紗には変な“ニュアンス”がある。仲さん見てるだけで楽しいですし、撮っていて楽しいですもん。仲里依紗が作り手の意識を高めるというかね」と絶賛していた。
映画やドラマなど、幅広く活躍する仲さん。「(劇場版アニメの)『時をかける少女』とか、等身大の役とか、ずっと明るいイメージが多くて。そうじゃなかったら、(映画)『ゼブラーマン( ゼブラシティの逆襲)』とか、ちょっと怖い、悪いというような役だったので、その中間が無いんです。だから、そろそろ死んどこうかな。か弱い感じで、病気で死ぬ役とか。どうしたって健康的に見えちゃうんで、そろそろおとなしい役をやってみたい」と願望をこぼしたが、行定監督は「黙ってりゃ美しいですからねえ(笑い)」とチクリ。仲さんは「黙ってりゃ!(笑い) ちょっと静かになろうかなあ。まあ、願望ですね」と笑みを浮かべていた。
ドラマ「パーティーは終わった」は、1日から配信スタート。毎週月、木曜更新で各話5分。全25話を予定。主題歌には「MONKEY MAJIK」の「夢の世界」を起用した。
<プロフィル>
なか・りいさ。1989年10月18日、長崎県生まれ。ティーン誌のモデルとして活動後、女優に転向。06年に「アイランドタイムズ」(深川栄洋監督)で映画初出演。その後、劇場版アニメ「時をかける少女」(細田守監督)でヒロイン・紺野真琴の声を担当し、一躍注目を浴びる。その後、映画、ドラマなど多数に出演。数々のCMや雑誌コラムでも活躍している。
ゆきさだ・いさお。1968年8月3日、熊本県生まれ。97年に映画「OPEN HOUSE」で初監督、「GO」(01年)で日本アカデミー賞・最優秀監督賞などを受賞し脚光を浴びる。大ヒット映画「世界の中心で、愛をさけぶ」(04年)をはじめヒット作多数。昨年公開された「パレード」では、第60回ベルリン国際映画祭の国際批評家連盟賞を受賞。BeeTVドラマでは昨年配信された「女たちは二度遊ぶ」で初演出を手がけ、史上最多となる累計1300万ダウンロードを記録している。
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2024年12月24日 11:00時点
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