ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は、全世界で1100万本以上を出荷している人気シリーズ初の3DSソフト「レイトン教授と奇跡の仮面」です。レベルファイブの鈴木純マネジャーと熊谷宇祐マネジャーに作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
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−−ゲームの特徴と、セールスポイントは?
鈴木マネジャー 今回のレイトンは、なんといっても「3D立体視」が大きな特徴です。ニンテンドー3DS本体と同時発売ということで、チームとしてもとにかく「全ての画面を3Dに見えるようにしよう」という目標がありました。これまでニンテンドーDSで出していたレイトンは手描きの絵を生かした画面づくりをしていたので、新しいレイトンでも、その良さを生かしたグラフィックにしています。3Dポリゴンのゲームが主流のなか、一味違った「飛び出す」絵本のような不思議で面白いゲームになっていると思います。
−−3DSでの開発決定の経緯は?
鈴木マネジャー 任天堂さんから、3DSへの移行、しかも本体同時発売ということで、直接お願いがありました。こちらとしては「なんでレイトンが!? レベルファイブにはイナズマや二ノ国もあるのに……」という思いでした。「DSというハードで、これをやると面白いぞ」などと、他のDSタイトルではやっていないようなことを、天邪鬼(あまのじゃく)のようにやっていたこともありましたので、開発がはじまった直後は、苦労と迷いの連続でした。
−−今だから笑って明かせるけれど、開発当時は大変だったエピソードをお願いします。
熊谷マネジャー 立体視が想像以上に大変でした。3Dデータを作らないといけないのですが、元々レイトンは手描きの絵をたくさん制作していたチームだったので、それを作成するチームを新規に編成して、元の絵の雰囲気を壊さないデータ作成方法を確立するところから始めました。さらにアニメの立体視対応もスタジオと何度も打ち合わせをして調整しました。最終的には旧作の数倍の作業量になることが分かり、発売日に間に合わせるために年末年始返上で作業しました。そのかいあって、良い作品に仕上がったと思います。
−−ファンへ一言お願いします。
鈴木マネジャー 今作のレイトンは、「新しいレイトン」です。ニンテンドー3DSと同時発売の宿命を背負い、チーム一同いろいろな表現を模索した結果、ゲームとしてもすごく充実した内容になっています。レイトンはライトユーザー向けのゲームではありますが、「レイトン教授と奇跡の仮面」は、ヘビーユーザーにもプレーしてもらいたいですね。レイトンは「やりこみ」型のゲームではありませんが、きっと満足してもらえると思っています。「あ、レイトンなめてたけど、けっこう面白いじゃん」などと思っていただけると、うれしいです!
レベルファイブ デザイン2部 マネジャー/アートディレクター 鈴木純
技術2部 マネジャー 熊谷宇祐
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