京極夏彦さん原作の劇場版3Dアニメ「豆富小僧」が22日、香港で開催中の「第35回香港国際映画祭」で上映され、舞台あいさつにタレントのはるな愛さんと河原真明監督が出席した。上映前に香港のメディアの取材を受けたはるなさんは「人と人とがつながっていくことや、譲り合う優しさ、そうした心が日本の良さだと思うのでぜひみなさんに伝わればと思います」と話した。
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アニメは、京極さんの小説「豆腐小僧双六道中ふりだし」(角川文庫)を、劇場版アニメ「あらしのよるに」の杉井ギサブローさんが総監督を務める。江戸時代、盆に載せた豆腐を持つだけが取りえの豆富小僧は、間抜けな見た目と弱虫な性格で、全く人間を怖がらせることができず、父で妖怪総大将の見越し入道から怒られてばかり。豆富小僧は、目付け役の達磨(だるま)と母を捜す旅に出るが妖怪の敵タヌキの仕業で、お堂に閉じ込められてしまう。にらめっこをしながら外に出る時を待っていた2人が外に出たとき、そこは現代の日本だった……という物語。主人公の豆腐小僧の声を女優の深田恭子さん、達磨を武田鉄矢さんが担当し、はるなさんは702番狸(たぬき)を演じる。
はるなさんは「私の友人にも家族が震災の被害に遭っている人がいます。日本は今、苦しくてつらい状況です。この映画を通じて今、日本は手に手をとって、一つになって立ち上がろうと一生懸命頑張ってます」とコメント。舞台あいさつでは「この映画は人間と妖怪が助け合うお話。すごくかわいい豆富小僧はきっとみなさんに愛してもらえると思います」とアピールした。
映画は4月29日から全国ロードショー。(毎日新聞デジタル)
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