注目映画紹介:「BADBOYS」 広島の覇権を巡る“悪ガキ”たちの戦い

映画「BADBOYS」の1シーン (c)2011田中プロダクション・少年画報社/「BADBOYS」製作委員会
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映画「BADBOYS」の1シーン (c)2011田中プロダクション・少年画報社/「BADBOYS」製作委員会

 広島の覇権を巡る“悪ガキ”たちの戦いを描き、現地で先行公開中の映画「BADBOYS」が26日から、全国で順次公開される。原作は88~96年にヤングキング(少年画報社)で連載され、累計4000万部を発行した人気マンガ。映画では時代設定を現代に変更し、オリジナル要素を加えて展開される。

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 原作者の田中宏さんは広島出身で、高校在学中に「FOOL」でマンガ家デビュー。それ以来、広島の“悪ガキ”にフォーカスした作品を描き続けてきた。窪田崇監督も同じく広島出身で、23歳にしてディレクターデビューを果たした新進気鋭の映像作家。「Mr.Children」やスガシカオさんなど数々のアーティストのPV制作を手がけ、長編映画は塚本高史さん主演の「イエスタデイズ」(08年)に続いて2作目となった。若手実力派をそろえた俳優陣と合わせ、広島出身、若くして才能を開花させたという共通点を持つ2人の強力タッグにも注目が集まっている。

 映画は、悪ガキたちのトップに君臨する「BEAST」の段野秀典、ナンバーツーの「極楽蝶」・桐木司らによって一定の秩序が保たれていた広島に、「段野を唯一倒した男」の野村豊が、殺人事件の容疑者として逃げ戻ってくるところから始まる。元々段野の友人だった豊だが、なぜか「BEAST」を抜けて段野と対立する石本千春と「狂連合」をつくってしまう。野心家で目的のためには手段を選ばない石本は「狂連合」に加わらないチームを次々とつぶしていき、ナンバー3「廣島Nights」のヒロも襲われてしまった。そんな中、豊と石本が組んだことをどうしても信じられない段野は、豊とサシで話をするため指定された場所に向かう。しかし、石本のわなにはめられ行方不明に……。段野とヒロがやられ、「狂連合」の勢いは止まらない。残されたナンバーツーの桐木司は、圧倒的不利な状況の中、石本と対決の道を選ぶ……というストーリーで、広島完全制覇をめぐる悪ガキたちの戦いは佳境を迎える。

 主役の野村豊を演じるのは、「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」(錦織良成監督)で俳優デビューし、第35回報知映画賞新人賞を受賞したばかりの三浦貴大さん。豊(三浦さん)と組んで広島に混乱をもたらす石本千春役には細田よしひこさんが起用された。このほか段野秀典を阿部進之介さん、桐木司を鈴木勝吾さん、ヒロを徳山秀典さんが演じる。映画は26日から、池袋テアトルダイヤ(東京都豊島区)、シネ・リーブル梅田(大阪市北区)など全国で順次公開される。(毎日新聞デジタル) 

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