注目ドラマ紹介:「おひさま」 井上真央主演 戦前から戦後を生きるおひさまのような女性描く

「おひさま」第1週の場面。NHK=提供
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「おひさま」第1週の場面。NHK=提供

 女優の井上真央さん(24)が主演するNHKの連続テレビ小説「おひさま」が総合テレビで4日午前8時から放送を開始する。井上さんは、長野県の安曇野と松本を舞台に、戦前、戦中、戦後を生き、人々をおひさまのような明るい希望で照らすヒロイン・須藤陽子を演じる。

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 ドラマは、昭和7(1932)年に病気の母のため、東京から安曇野に引っ越してきた陽子が、父と2人の兄に囲まれて、青春や国民学校の教師、妻、母としての日々を生き、そばで人々をつないでいく物語。脚本は、映画「いま、会いにゆきます」などの岡田惠和さんのオリジナルで、岡田さんが脚本を担当する連続テレビ小説は、01年の「ちゅらさん」以来10年ぶり。

 井上さん演じる陽子は、優しく、強く、おちゃめで、人を信じ、よく泣き、最後にはいつも笑顔を見せるキャラクター。井上さんは、09年の主演映画「僕の初恋をキミに捧ぐ」で制服姿は「見納め」と公言していたが、今回、セーラー服におさげ髪という女学生姿を披露。おさげ髪は5年ぶりという。井上さんが陽子の16歳から30代頭までを演じ、少女時代を子役の八木優希さん、現代の陽子を若尾文子さんが演じる。若尾さんはナレーションも担当する。

 また陽子の将来の夫となる丸山和成を俳優の高良健吾さんが演じ、陽子の初恋の人・川原功一をミュージシャンで俳優の金子ノブアキさん、陽子の3歳年上の兄・春樹を田中圭さん、1歳年上の兄・茂樹を永山絢斗さんが演じる。ほかに陽子に大きな影響を与える母・紘子を原田知世さん、父・良一を寺脇康文さんが演じ、陽子の親友役で満島ひかりさん、相馬真知子さん、和成の母役で樋口可南子さんも出演する。

 第1週は斉藤由貴さん演じる主婦・原口房子がひょんなことから安曇野へ向かい、現代の陽子と出会う場面から始まる。井上さんは、昭和13(1938)年に16歳の女学生となった陽子が家族に朝食を作るシーンから登場する。2週目以降は陽子の女学生生活が描かれる。オープニングは押し花と井上さんの涼やかな顔が映し出されるシンプルなもので、通常1分半のものを今回は45秒にした。

 小松昌代制作統括は「ヒロイン・陽子にサクセスストーリーはありません。偉業を成し遂げるわけでもない。彼女の向かう先は家族であり、生徒であり、友達です。人のために生きていきたい女性です。そして、幸せに向かっていきます。自分の幸せ、家族の幸せ、友達の幸せを願い続けます」と同ドラマを紹介している。

 放送は10月1日まで。(毎日新聞デジタル)

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