松竹は14日、東日本大震災の影響で、山田洋次監督の新作「東京家族」の製作を延期すると発表した。山田監督は「今年の終わりまでこの国の様子を見よう、その時点で脚本を全面的に見直したうえで、戦後最大の災害を経た東京、つまり2012年の春の東京を舞台にした物語をこそ描くべきだ」とコメントしている。
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映画「東京家族」は、山田監督の50周年記念作品として、小津安二郎監督の名作「東京物語」を今日に置き換えたもので、瀬戸内海の小島から上京した平山周吉(菅原文太さん)ととみこ(市原悦子さん)夫婦と、東京で暮らす長男の幸一(西村雅彦さん)、長女の滋子(室井滋さん)、次男・昌次(妻夫木聡さん)たち家族の絆を描くというストーリー。ほかに夏川結衣さん、林家正蔵さん、蒼井優さんが出演予定。
松竹によると、4月1日のクランクインに向け、準備を進めていたが、震災の影響で物理的な事情と山田監督の意向を受けて、クランクイン時期の延期を決めたといい、今後は、12年早期のクランクインを目指し、調整するという。
山田監督は「一年以上の歳月をかけて入念に準備を整え、間近なクランクインを控えてスタッフやキャストの気力が充実しきっていた時、3月11日の大災害が発生しました。このままそ知らぬ顔で既に完成している脚本に従って撮影していいのだろうか。いや、もしかして3月11日以前と以後の東京の、あるいは日本の人々の心のありかたは違ってしまうのではないか−−−ぼくは何日も悩み、会社ともくり返し相談した結果、それこそ苦渋の選択をしました」とのコメントを発表している。(毎日新聞デジタル)
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