白石美帆:「乗り換えるってこと?」と永井大に鋭いつっこみ 「阪急電車」試写会

 女優の中谷美紀さん主演の映画「阪急電車 片道15分の奇跡」(三宅喜重監督)とそのスピンオフドラマ「征志とユキの物語」第1話の特別試写会が18日、東商ホール(東京都千代田区)で開かれ、舞台あいさつに、スピンオフドラマに出演した白石美帆さんと永井大さんが登場した。ドラマにちなみ「ほっこりムードの鈍行のような人生と、波瀾(はらん)万丈の急行のような人生のどちらがいい?」と聞かれ、永井さんが「基本ほっこりがいいですけれど、たまには急行に乗りたい。いつも同じ景色はどうしても……」と答えると、白石さんはすかさず「それって違う電車に乗り換えるっていうこと……じゃないですよね?」とつっこみ、永井さんを困らせていた。 

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 スピンオフドラマは、作家・有川浩さんのベストセラー短編小説集を実写化した映画の中では描かれなかった原作の人気ストーリーをドラマ化したもの。2週間に1回の割合で図書館に通う会社員の征志(永井さん)は、以前図書館でお目当ての本を奪っていった女性、ユキ(白石さん)と偶然同じ電車に乗り合わせる。車窓から見える川の中州にあった不思議なオブジェを見たことがきっかけで、2人は車内で言葉を交わし始める……というストーリー。auの携帯電話やPCで見られる「LISMOドラマ」で、映画に先駆け1日から毎週金曜に1話5分ずつが配信されている。

 試写会では、ドラマ化されたストーリーが原作者・有川さんのお気に入りだと聞いた白石さんが満面の笑みで「演じている方もわくわくドキドキ、キュンキュンして演じました」と喜び、「ドラマの中で、『次にお食事に行ける機会があるなら、今日は割り勘でお願いします』というせりふがある。女性が言いたくても言えないせりふがあるんです。有川さんの人柄が表れているのかなと思いました」とドラマの魅力を語っていた。

 映画は、阪急電鉄の宝塚駅から今津駅までを15分で結ぶローカル線・阪急今津線を舞台に、宮本信子さん演じる「曲がったことが大嫌いな老婦人」、南果歩さん演じる「セレブ気取りの奥様グループと嫌々付き合う主婦」、谷村美月さん演じる「地方出身の人見知り女子大生」など、さまざまな乗客たちの人生を温かな切り口で描く群像劇。このほか、宮本さんの孫娘役の芦田愛菜ちゃん、「彼氏のDVに悩む女子大生」役で戸田恵梨香さんなどが出演。中谷さんは、婚約中の恋人を後輩社員に奪われ、結婚式にウエディングドレス姿で乗り込む女性・翔子を演じる。

 映画は4月23日に関西で先行公開され、同29日から全国公開。ドラマは1日から毎週金曜に「LISMOドラマ」で配信中。(毎日新聞デジタル)

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