ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は27日、同社のPS3・PSP向けネットワークサービス「プレイステーションネットワーク(PSN)」と映像配信サービス「Qriocity(キュリオシティ)」で、第三者からの不正アクセスがあったと発表した。世界59カ国・地域の7700万人分の個人情報が流出した可能性があるという。同社はクレジットカード番号が見られた可能性について「完全には否定できない」としている一方で、現時点ではその形跡は見つかっていないとしている。
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不正アクセスで流出したとみられるのは、登録者の氏名、住所、Eメールアドレス、生年月日、サービスのパスワードとID。さらに購入履歴、請求先の住所、パスワード再設定用の質問への回答などのプロフィルデータも対象となる。
同社によると、不正アクセスがあったのは17~19日(米国時間)。サービスがつながりにくくなるなど不審な状況があったことから、21日にサービスを停止して詳細に調査したところ不正アクセスが判明したという。今後は外部のセキュリティー会社に依頼し対策を取るなどして、1週間程度で復旧を目指す。
同社は公式ページでおわびを出すとともに、サービスの復旧後にサービスのパスワードの変更などを呼びかけている。またクレジットカードの定期的な利用確認も推奨している。
PSNは、ゲームソフトや体験版のダウンロード、チャット、映像配信が楽しめるサービスで、PSPやPCでも利用可能。06年からPS3の発売と同時にサービスを開始した。「キュリオシティ」は、PSNのノウハウを用いたソニーの映像配信サービス。(毎日新聞デジタル)
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