森山良子:「バリバリ歌っていきたい」 デビュー45周年記念コンサートツアー WOWOWで6月放送

デビュー45周年記念コンサートツアーの舞台に立った森山良子さん
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デビュー45周年記念コンサートツアーの舞台に立った森山良子さん

 歌手の森山良子さんが4月30日、Bunkamuraオーチャードホール(東京都渋谷区)で、デビュー45周年記念コンサートツアーの東京公演を行った。ギターを抱えて一人登場した森山さんは「できたての新曲」と「Verse~ほほえみに包まれて~」を披露し、「悲しいことが次から次へと起こります。当初は沈み込んで、歌なんか何の役に立つんだと思いました」と東日本大震災で無力さを感じたことを明かしたが、「これからは新しい美しい日本を取り戻すため、復興に向かってバリバリ歌っていきたいと思います!」と力強く宣言した。WOWOWではこの日の東京公演2日目のコンサートの模様を、6月15日に放送する。

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 森山さんは67年に「この広い野原いっぱい」で歌手デビューし、日本の歌百選にも選ばれて老若男女に歌い継がれている66年の「今日の日はさようなら」や69年の大ヒットナンバー「禁じられた恋」など、誰もが知る数々の名曲を生み出してきた。コンサートで森山さんは「音楽に没頭していた時期」と振り返りながら70年代の曲をメドレーで聴かせ、ショパンの「子犬のワルツ」にコミカルな歌詞をつけて歌ったり、7月27日発売のデビュー45周年記念シングル「6つの来し方行く末」を披露するなど、ライブならではのバリエーションでアンコール含む全18曲を歌い上げた。

 02年に日本レコード大賞最優秀歌唱賞に選ばれた「さとうきび畑」を歌う際には「この歌と出合っていなかったら、今どうやって歌っていたか分からない。素晴らしい出合いをいただいたと思っています」と曲への思いを語った。01年に発表した「涙そうそう」を歌う際には、特別ゲストとして3人組バンド「BEGIN」も登場。ボーカルの比嘉栄昇さんは、同曲の作曲を頼まれた際に「一緒にお酒を飲んでいて『書いてよ』っておどされ気味に頼まれた。怖くて断れなかった(笑い)」と、名曲誕生の裏話なども明かした。

 45年という歳月に、森山さんは「全然成長してないのが歯がゆいですが、どうやらそんなに時間がたってしまったようです」と感慨深げに話し、「こんな時期ですけれど乗り越えて、たくましく新しく元気な日本をみんなで力を合わせて作っていきましょうね!」と呼びかけた。コンサートの模様は6月15日午後5時半に放送。(毎日新聞デジタル)

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