世界的なヒットシリーズの最新作「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉」(ロブ・マーシャル監督)が20日から全国800スクリーン(3D同時公開)で公開され、3日間で興行収入は15億円を突破、動員98万3000人を記録する大ヒットスタートだったことが23日、分かった。
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この記録は10年4月に全国855スクリーンで公開した「アリス・イン・ワンダーランド」(ティム・バートン監督)のオープニング興収13億円、動員82万8000人を上回る結果で、「アリス~」が最終的には118億円を記録したことから、「パイレーツ~」は120億円突破を見込めそうだ。
初日の20日は、早朝から公開を待ちわびる熱心なパイレーツファンの姿が多く見られた。各劇場では、キャラクターのコスプレをした熱狂的なファンから親子連れやカップル、中高年層までの幅広い客層が多く訪れた。特にシリーズ1作目から8年がたっているにもかかわらず、10代の若い世代の観客も目立ち、ファン層の幅を広げたことを表していた。
シリーズ初の3D上映を8割のスクリーンが対応しており、「ジャック・スパロウの活躍を3Dで見たい」という従来のファンに加え、映画をアトラクションとして体験する感覚で映画館に足を運ぶ客層も見られ、メーンの上映館となった「丸の内ピカデリー」(東京都千代田区)をはじめ都内の主要館では大入り満席が続出した。
同日には全米4155館で公開され、3日間で興収9010万(73億6567万円)ドルという爆発的なヒットを記録。英国、ロシア、ドイツ、フランス、中国など同日公開した各国で1位を獲得した。また、主演のジョニー・デップさんをはじめ同作のスタッフが日本へのメッセージを寄せた横断幕が無事、日本に到着し、6月上旬以降に東日本大震災の被災地となった東北地方の映画館に送られる予定。
映画は、永遠の命をもたらすといわれる “生命の泉”を狙って海賊・黒ひげ(イアン・マクシェーンさん)が動き出したころ、ジャック・スパロウ(デップさん)の前に女海賊アンジェリカ(ペネロペ・クルスさん)が現れる。一方、元海賊のバルボッサ(ジェフリー・ラッシュさん)は海軍将校へと寝返っていた。黒ひげ、アンジェリカ、バルボッサらがそれぞれの野望を胸に航海へと旅立つが、泉への地図を持ち、その場所を知っているといわれるのはスパロウのみ。果たして“生命の泉”へたどり着けるのは誰か……というストーリー。(毎日新聞デジタル)
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