アキバ中古ゲーム市況：「アキバズトリップ」“おひざ元”で大ヒット

　東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER（トレーダー）」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、18～24日の集計を基に、中古市場の今を語ってもらいます。

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　秋葉原を舞台にした「アキバズトリップ」（PSP、アクワイア）一色の展開となりました。“おひざ元”ということもあり、品切れが相次ぐ人気ぶり。購入者向けの抽選会も開かれるなど大いに盛り上がりました。ゲーム自体の評価もあら削りながらよくできているという声が多く、今後にも期待したいところです。「デッド オア アライブ ディメンションズ」（3DS、コーエーテクモゲームス）も苦戦していた3DSタイトルとしては大健闘。「グングニル」（PSP、アトラス）は静かな印象でしたが、欠品している店舗もあるようです。

　中古市場のトップも「アキバズトリップ」。前述の抽選会などの関係で複数購入も多かったようですが、中古でもよく売れました。2位の「第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇」（PSP、バンダイナムコゲームス）の倍近い本数を売り上げています。PSPとPS3タイトルが主体の傾向は今週も変わりませんでした。

　給料日直後ではあるのですが、全体的にはちょっぴりさびしい週になりそう。ただ、「ワンピース　アンリミテッドクルーズSP」（3DS、バンダイナムコゲームス）は注目。なぜか「ワンピース」のゲームは中古に流れるケースが多く、「アンリミテッドクルーズ」シリーズはゲームとしての評価も高いため期待できそう。流れの悪い3DSのタイトルというところが若干心配ではあります。なお、27～29日には恒例の「鬼特価」セールを実施します。2本で500円からの値引きを行うので、ぜひこの機会に利用してみてくださいね。

　◇中古ランキングは次の通り（18～24日・トレーダー調べ）

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1位　アキバズトリップ（PSP）

2位　第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇（PSP）

3位　モンスターハンターポータブル 3rd（PSP）

4位　SDガンダムGジェネレーションワールド（PSP）

5位　真・三國無双6（PS3）

6位　キャサリン（PS3）

7位　ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー（PSP）

8位　グングニル（PSP）

9位　最後の約束の物語（PSP）

10位　ポケットモンスター ブラック（DS）

　◇プロフィル

　小林俊一（こばやし・しゅんいち）　中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者

　中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。