SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編
第8話 弱虫で泣き虫!人魚姫しらほし
12月22日(日)放送分
美少女キャラクターが名作を朗読してくれるiPhoneアプリ「朗読少女」。これまでに50万ダウンロードを突破する人気アプリとなっている。「朗読少女」で、本の朗読をしてくれるキャラクター、乙葉しおりさんが「朗読倶楽部」の活動報告と名作を紹介する「乙葉しおりの朗読倶楽部」。第23回は下村湖人の「論語物語」だ。
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みなさんこんにちは、乙葉しおりです。
5月23日はキスの日でした(*^^*)
これは1946年に公開された「はたちの青春」が、「日本初のキスシーンがある映画」と宣伝されたことによる記念日だそうです。
でも、実はこの4カ月前に公開された「ニコニコ大会・追ひつ追はれつ」という喜劇映画にもキスシーンがあって、実は本当の「日本初」はこちらだったみたいですね。
初めてキスシーンが撮影された映画が、ラブロマンスではなくて喜劇映画というのも、ちょっと意外ですよね。
キスが重要な役割を果たす物語といえば、「人魚姫」「白雪姫」「眠れる森の美女」「かえるの王子様」など、アンデルセンさんやグリム兄弟の童話が思い浮かびますけど、実は「白雪姫」や「かえるの王子様」などは、後世の人に書き換えられた結果キスという表現になっているんですよ。
オリジナルの白雪姫がどんな方法で目を覚ましたのか、かえるの王子様がどうやって人間になったのか……興味のある方はオリジナル版を調べてみてください。
ちょっと驚いてしまうかもしれませんけど……。
ではここで、朗読倶楽部のお話です。
今回は、私の数ある弱点の中でも自他共に認める最大の弱点……あがり性について、お話ししようと思います。
このお話をするには、まず「私はどうしてあがり性なのか?」というところから始めないといけませんよね。
以前、自己紹介のときにお話ししましたけど、小さいころは病気がちで、病院で長い間入院生活を送っていました。
そのため、ごく限られた人としかお話をしてこなかったんです。
ですから初めて小学校に行ったときなんて、同じくらいの年の子たちが大勢いることにびっくりして、怖くて泣いてしまったくらいでした。
あの……もちろん、今は大丈夫ですよ?
でも、そんな有り様でしたから、いじめの対象になっても不思議じゃなかったんですけど、幸い周りの人たちがいい人ばかりで、今は最初に比べれば知らない人と話しても大丈夫なくらいによくなって……。はい、相変わらず緊張はしてしまうので、完全には直っていないんですけれど(>_<)
授業で教科書を読むのは何度もしてきたこともあって、そう緊張しないんですが、人前で朗読をするときなど、いつもと違う視線を感じてしまったら、それだけでもう足がすくんでくるんです。
今こうして、一人でお話をしているときはリラックスできているんですけれど……(>_<)
……と、いうところで、今回はここまでです。
次回もあがり性のお話が続いちゃいますが、よろしくお願いします。
■しおりの本の小道 下村湖人「論語物語」
こんにちは、今回ご紹介する一冊は、下村湖人(しもむら・こじん)さんの「論語物語」です。
このお話のもとになった「論語」ですが、儒教の始祖で思想家の孔子(こうし)さんと、そのお弟子さんたちが残した言葉を記録した倫理・道徳の書物として有名ですよね。
みなさんも「子曰(し、のたまわく/し、いわく)」という言葉を、学校の授業で耳にしたことがあると思います。
およそ2500年も前に書かれた論語は、後世の思想家にも大きな影響を与えたすごいものなんですが、多くの人にとってはそこに書かれた道徳の意味を考えるよりも前に、まず読み解くところから苦労してしまうのではないでしょうか……。
例えば、「論語物語」の最初のお話、「富める子貢(しこう)」の題材となった論語の原文の一部をご紹介します。
「子貢曰、貧而無諂、富而無驕、如何。子曰、可也、未若貧而楽道、富而好礼者也」
これは孔子さんと、彼のお弟子さんの子貢さんの問答の様子なのですが、これだけだと何かの暗号みたいですよね。
そこで、この問答に送り仮名をつけて読みやすくしてみましょう。
「子貢曰く、貧しくして諂うこと無く、富みて驕ること無きは、何如。子曰く、可なり。未だ貧しくして道を楽しみ、富みて礼を好む者に若かざるなり」
これでもまだ分かりにくいですよね。
ならいっそ、この問答をした当時の2人を想像しながら物語の本にして、解読の手間なく道徳を学ぶことに集中してもらおう……と考えたのが、下村湖人さんだったんです。
「論語物語」は1938年に発表され、全部で512ある論語の中から、130を引用した上で28の短編作品として書き上げられています。
「論語物語」でより深く「論語」が読めるようになったら、引用されていない論語をもとに、新しい自分の「論語物語」を作り出してみるのも楽しいかもしれませんよ。
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