ZARD:坂井泉水追悼ラストライブに8000人 「負けないで」を大合唱

坂井泉水さん追悼ラストライブ「ZARD ラスト LIVE “What a beautiful memory ~forever you~”」の様子
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坂井泉水さん追悼ラストライブ「ZARD ラスト LIVE “What a beautiful memory ~forever you~”」の様子

 07年に急逝した音楽ユニット「ZARD」のボーカル、坂井泉水さん(享年40)の追悼ライブ「ZARD ラスト LIVE “What a beautiful memory ~forever you~”」が坂井さんの命日にあたる27日、日本武道館(東京都千代田区)で開催された。会場には約8000人のファンが詰めかけ、2時間45分にわたってZARDの音楽に浸った。

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 追悼ライブは07年と一周忌にあたる08年と三回忌の09年に続いて4度目の開催で、デビュー20周年の今年をもって最後のライブとなる。27日が東京、29日が大阪・グランキューブ(大阪市北区)での開催で最終公演となる。

 ライブでは坂井さんにゆかりのある総勢11人のバンドメンバーにゲストアーティスト5人が出演、大型ビジョンに映し出された坂井さんの歌唱シーンに声とバンドの生演奏を合わせた。また、今年はZARDのデビュー20周年という節目の年ということもあり21曲の未公開秘蔵映像も公開された。

 オープニングでは「私はいつも本当に言葉を詞を大切にしてきました。音楽でそれが伝わればいいなと願ってます」という04年のライブ時の坂井さんのメッセージ映像が流れ、1曲目のデビュー曲の「Good-bye My Loneliness」からスタート、「眠れない夜を抱いて」「GOOD DAY」「永遠」「きっと忘れない」「Don’t you see!」、元巨人監督の長嶋茂雄さんとのデュエットでも話題となった「果てしない夢を」などZARDのヒット曲が次々と演奏され、また「負けないで」とともにファンの間では“応援歌”として人気が高い「あの微笑みを忘れないで」も演奏された。

 ゲストアーティストとして音楽バンド・元「FIELD OF VIEW」で歌手の浅岡雄也さんが登場、「95年に『FIELD OF VIEW』としてデビューして、デビュー曲『君がいたから』を坂井さんに書いていただきました。その曲があったから頑張ってこられました」とあいさつし、坂井さんとのコラボレーション曲「君がいたから」「突然」が演奏された。またZARDの作編曲を手がけた徳永暁人さんも登場し、「まだ駆け出しのとき、どこに曲を持っていっても箸にも棒にもかからない、そんなときに目をかけてくれたのが坂井さん。坂井さんからは勇気をもらいました」と話し、「今日は最後まで楽しんでいってください」と会場に呼びかけた。ゲストはほかに作曲でZARDにかかわった綿貫正顕さん、大野愛果さん、編曲家の葉山たけしさんといったZARDにゆかりのあるゲストが登場した。

 ライブではB’zの松本孝弘さんとのコラボレーション曲「異邦人」のレコーディング風景の映像や、90年の8月に所属事務所「ビーイング」のオーディションを受けた際の、アン・ルイスさんの「六本木心中」をカバーした音源が坂井さんのデビュー前の映像とともに流されるなど秘蔵映像がライブで初めて披露された。

 コンサート中盤の「Just believe in love」からは観客はピンクのスティックライトを振りながら曲に聴き入った。ラストは「マイ フレンド」が演奏され、観客は総立ちになった。その後、アンコール曲として93年に発売され、ミリオンセラーを記録し大ヒットとなった「負けないで」が演奏され、観客の大合唱が武道館中に響き渡った。最後は「君のことをずっとずっとずーっと想(おも)っているよ 泉水」という坂井さんの直筆メッセージがモニターに映し出され、ライブは終了した。(毎日新聞デジタル)

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