瀬戸康史:野球未経験でエース役「プレッシャーだった」 映画「もしドラ」出演

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」に出演した瀬戸康史さん
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「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」に出演した瀬戸康史さん

 アイドルグループ「AKB48」の前田敦子さん主演で、ビジネス書のベストセラーを実写化した映画「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(もしドラ)」(田中誠監督)に、やる気のない野球部のエース・浅野慶一郎役で出演した人気男性ユニット「D☆DATE(ディーデイト)」の瀬戸康史さん。衣装の野球部のユニホーム姿でインタビュー場所に現れた瀬戸さんは、取材が続く中でも疲れを見せず「全然大丈夫ですよ!」と笑顔で、役柄の魅力や映画の見どころを語った。(毎日新聞デジタル)

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 岩崎夏海さんの原作は累計発行250万部を突破する話題のビジネス書で、瀬戸さんは映画出演が決まる前から読んでいたという。「話題の作品ですし、一番好きな役が慶一郎だった。演じられるなんて光栄」と出演を喜んだ。役柄については「やる気がないわけじゃない。野球が大好きなんだけど、人とのコミュニケーションがへたなだけ。不器用でいろんな人との確執ができてしまう。演じていてそんなひねくれているいい子じゃない感じが好きなんです」と愛着を語り、「今は大分ましになったけれど、僕も自分の言いたいことが言えなくてむしゃくしゃしたことがあるので、気持ちが分かる。そこは僕に似ている」と共通点を指摘した。

 野球部のエース役だが、野球の経験がなかったという瀬戸さんは「部活は小学校からずっとサッカーだったので、すごくプレッシャーでした」と撮影の苦労を語った。「練習は、撮影に入る前から(野球部のメンバーを演じる)みんなでずっとゴロの捕り方、走り方、声の出し方など、基本から全部やりました。(所属している)『D☆DATE』のメンバーは僕以外みんな野球経験者なので教えてもらった。クランクインしてからもずっと練習していた」と振り返った。撮影時には実際にボールを投げ、「まっすぐいかない時にボールがカメラに当たっちゃったこともあって、怖くて怖くて」とハプニングもあったという。

 主演を務めた前田さんについては、「毎日すごく忙しいのに、ちゃんとせりふを覚えてきているし、寒いときの撮影にもきびきび参加していて、プロ根性がある」という印象を持ったが、「一緒のシーンが多いんだけれど、からみは少なかったので話せなかった」と残念そう。原作の主人公のモデルになった前田さんと同じマネジャー役のAKB48の峯岸みなみさんについては「僕にも気さくに話しかけてくれますし、裏表のないすごく明るい子ですね。大泉さんとのキャピキャピ姿に癒やされました」と話した。野球部監督役の大泉洋さんについては「2度目の共演。ムードメーカー的な存在で、いつも北海道のおいしいお菓子を持ってきてくれて気を使ってくれた。本当に監督みたいだった」と撮影中のエピソードを披露した。

 見どころについて、瀬戸さんは「今部活をやっている人、マネジャーをやっている人はもちろんですが、『マネジメント』の話も出てくるので、社会人の方も面白く見られると思う。『マネジメント』と高校野球という共通点のなさそうなものがくっついたら可能性が広がった。そういうことって周りにたくさんあると思うので、これを機会に新しいことにチャレンジする勇気を持ってもらえれば」とアピールした。映画は4日から全国東宝系で公開中。

 <プロフィル>

 1988年5月18日生まれ、福岡県出身。A型。05年「第2回D-BOYSオーディション」で準グランプリを受賞し、同年12月に「D-BOYS」メンバーとしてデビュー。ミュージカル「テニスの王子様」の菊丸英二役で注目を集める。08年に「仮面ライダーキバ」(テレビ朝日系)の主演と同時にドラマ「恋空」(TBS系)の主演も務める。11年はNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」で時代劇に初出演、3月には主演映画「ランウェイ☆ビート」が公開された。10年3月には音楽ユニット「D☆DATE」のメンバーとしてCDデビューを果たした。趣味はお菓子作り。特技はサッカー。

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