裕木奈江:アイスランドホラー映画で「極悪な役」 4年ぶり舞台あいさつで凱旋帰国

「レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー」の舞台あいさつに登場した(左から)ジュリアス・ケンプ監督、裕木奈江さん、プロデューサーのイングバール・ソルダソンさん
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「レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー」の舞台あいさつに登場した(左から)ジュリアス・ケンプ監督、裕木奈江さん、プロデューサーのイングバール・ソルダソンさん

 アメリカ在住の女優・裕木奈江さんが4日、東京都内の映画館で、出演したアイスランドのコメディーホラー映画「レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー」の初日舞台あいさつにジュリアス・ケンプ監督らと登場した。裕木さんはアメリカに移住しており、日本での舞台あいさつは4年ぶり。同作の役どころについて「普通アジア人で海外の作品に出るというと、最初の10分で死んでしまうことが普通なんですけれど(笑い)、これは強い女性ですしちょっと変わっています」と話した。

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 映画の舞台のアイスランドは、日本やノルウェーと共に世界の3大捕鯨国と呼ばれていたが、捕鯨反対運動の広がりにより商業捕鯨が禁止された。捕鯨ができなくなり失業した一家は、ホエールウオッチングに訪れる観光客を逆恨みし、殺りくを繰り返す……というストーリー。ホラー映画の名作「悪魔のいけにえ」でレザーフェイスを演じた俳優のガンナー・ハンセンさんが鯨観光船の船長役で出演し、裕木さんは、ホエールウオッチングに来た日本人夫婦の世話をするエンドウを演じている。

 裕木さんは、エンドウの印象を「極悪な役」と笑顔で話した。ケンプ監督は、裕木さんを起用したきっかけについて「アメリカで彼女の出演しているデビッド・リンチ監督の『インランド・エンパイア』とクリント・イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』を見たときに、これはパーフェクトな存在だと思い、ぜひ出演してもらいたいとシナリオを送りました」と答えていた。(毎日新聞デジタル)

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