シンガー・ソングライターの佐野元春さん(55)が18、19日に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で30周年アニバーサリーツアーの最後を締めくくるライブ「ALL FLOWERS IN TIME 東京」を開催した。1月にリリースしたセルフカバーアルバム「月と専制君主」の収録曲に加え、30年の活動を振り返ったまさに“記念碑”的な内容で、「ガラスのジェネレーション」「SOMEDAY」「アンジェリーナ」などのヒット曲を含む全25曲を3時間にわたって熱唱した。
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今回のライブは、昨年8月からスタートした30周年アニバーサリーツアーの最終公演として3月12、13日に同所で行われる予定だったが、東日本大震災の影響で延期になっていた。佐野さんは公式サイトで「待っていてくれてどうもありがとう。これが30周年ツアーの最終公演となります。ツアークルー、バンド、そしてみなさんとともに、ベストなステージを描きたいと思います。みなさんに会えるのを楽しみにしています」とメッセージを記していた。
フランク永井さんが1957年に歌ったムード歌謡「有楽町で逢いましょう」のBGMで幕を開けたライブは、最初に「君をさがしている」など5曲を披露。その後のMCでは「今日は80年代、90年代の曲をいっぱいやりますので、一緒に歌ったり、ダンスをして楽しんで」と会場に呼び掛けた。
1月にリリースしたセルフカバーアルバム「月と専制君主」の収録曲を中心にしたパートをへて、ライブは後半に勢いを増していった。「約束の橋」「ヤング・フォーエバー」などで観客を盛り上げ、「(活動)30周年を迎え、この曲を発見してくれたみんなの前でこの曲を歌えるのはすごく幸せです」と23曲目に歌った「SOMEDAY」は、この日一番力のこもった感動的な歌を聴かせた。
80年にデビューした佐野さんは、10年8月からアニバーサリーツアーを「3つの違うバンドと、3つの異なる表現」をテーマに展開。同年8月には「佐野元春&井上鑑ファウンデーションズ」でのライブを、同年10~12月には「佐野元春&ザ・コヨーテ・バンド」率いたクラブツアーを行い、 今年1月から「佐野元春&ザ・ホーボー・キング・バンド 」とともに全国ツアーを展開してきた。佐野さんはこの日のライブ中のMCで「30周年を迎えて一番恵まれていたなと思うことは、素晴らしいミュージシャンに出会えたことです」とバンドメンバーを誇らしげに紹介した。
本編が終わり、アンコールに「アンジェリーナ」をラストで歌い上げた佐野さんは「僕は演奏の途中で、ましなことを言おうとしても変なことを言っちゃうから……」とポケットから紙を取り出し、「僕の持てる音楽の情熱の限りを皆さんにささげたい。僕の音楽とともにいてくれてありがとう!」と最後に会場に向けてメッセージを読み上げ、ライブは熱狂のうちに幕を閉じた。(毎日新聞デジタル)
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