佐野元春:「50代の男が世の中どう見てるか感じとってくれ」 「コヨーテ、海へ」舞台あいさつ

WOWOWスペシャルドラマ「コヨーテ、海へ」の舞台あいさつに登場した佐野元春さん
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WOWOWスペシャルドラマ「コヨーテ、海へ」の舞台あいさつに登場した佐野元春さん

 シンガー・ソングライターの佐野元春さんが堤幸彦監督とコラボで制作し、11年1月3日にWOWOWで放送されるスペシャルドラマ「堤幸彦×佐野元春『コヨーテ、海へ』」のイベントが24日、東京ミッドタウン(東京都港区)で開かれた。舞台あいさつに登場した元春さんが「堤監督と同世代。この作品から僕ら50代の男が今の世の中をどうみてるかを感じとってくれればと思います」とアピール。同作でドラマ初主演の林遣都さんは、50代の堤監督、元春さんを横目に「本編に『なんかうらやましい世代だ』ってせりふがあるのですが、その通りですね」と感慨深げに語っていた。

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 この日は同局のイベント「WOW FES!」内でトークショーと舞台あいさつが行われた。一般公開されたトークショーには、堤監督はじめ、主演の林さんと長渕文音さん、佐野史郎さんが出席。史郎さんが、同作に出演することになった経緯を「監督がこの映画のロケハンに行ったとき、ガイドが僕に似てたらしくて出していただくことになりました」と明かし、会場の笑いを誘った。

 その後の舞台あいさつには、主題歌を歌う元春さんも登場。元春さんは「人間の関係について深くつめた作品になってるんですが、2人の演技がすごくて感激した」と、主演の林さんと長渕さんの好演を絶賛。また、同作にワンシーンながら出演し、ドラマ初出演を果たしたことに「ほんの数秒なんですけど、はじめての経験で楽しかった」と語り、すぐさま堤監督から「ぜひまた出てください」と呼びかけられ、照れ笑いしていた。

 「コヨーテ、海へ」は、80年代後半にニューヨークに滞在中、何度もくじけそうになったときに元春さんの音楽から大きなエネルギーをもらったという堤監督が、オリジナル脚本を書き下ろした作品。全編に元春さんの楽曲を使用し、元春さんが影響を受けたという「ビート・ジェネレーション」(55~64年にアメリカ文学界で起こった新たな活動を行うグループ、またはその活動の総称)にオマージュをささげ、「解放と融和」をテーマに魂の旅を描いた。ニューヨーク、ブラジル、日本でストーリーが展開する。

 同作は、3月18日に恵比寿リキッドルーム(東京都渋谷区)で開催された佐野元春30周年アニバーサリー前夜祭「アンジェリーナの日」で制作が発表されて以来、注目が集まっていた。11年1月3日にWOWOWで放送される。(毎日新聞デジタル)

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