歌手の久保田利伸さんが、俳優の岸谷五朗さんと女優の深田恭子さんが出演する東野圭吾さん原作の映画「夜明けの街で」(若松節朗監督)の主題歌を担当することが発表された。東野さんと久保田さんは共に今年、デビュー25周年を迎え、記念すべき年でのコラボレーションとなった。主題歌のタイトルは「声にできない」で、久保田さんはコンセプトについて「長きにわたって愛していただいている僕の代表作『Missing』と同じ世界観の曲を制作してみようとここ数年アイデアを固めていましたところ、映画のお話をいただきました。曲の構想を提案したところ、監督含めスタッフの皆様が曲のテーマが映画にぴったりだとほれ込んでくださり、制作に取り掛かりました」とコメントを寄せている。
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「声にできない」は、日本語の歌詞と英語の歌詞をミックスしたバージョンと英語の歌詞のみのバージョンがあり、映画の主題歌には前者が使用される。当初、若松監督は「テーマ曲は英語の楽曲がいいだろう」と考えていたが、久保田さんが英語で歌った後に、日本語の歌詞もレコーディングしたところ、若松監督やスタッフがこれを支持。主題歌に起用されることになったという。なお、主題歌に起用されたバージョンの発売予定はなく、英語バージョン「声にできないEnglish Ver.」は、久保田さんのベストアルバム「Gold Skool」(8月3日発売)に収録される。
原作は、東野さんが初めて“恋愛”をテーマに描いた作品で、累計120万部を誇るベストセラー。幸せな家庭と会社での安定した地位に恵まれた主人公・渡部を岸谷さんが演じる。深田さんが演じるのは、ある秘密を抱えたミステリアスなヒロイン・秋葉。渡部は秋葉と恋に落ち、自分の家庭を壊すことに戸惑いつつも、徐々にその関係におぼれていく。「沈まぬ太陽」などで知られる若松監督が2人の甘く残酷な恋を描く。映画は、10月8日から全国で公開。(毎日新聞デジタル)
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